風天道人の詩歌、歴史を酒の肴に

短歌や俳句の鑑賞を楽しみ、歴史上のエピソード等を楽しみます。
比べて面白い 比べて響き合う 比べて新しい発見がある

のらす神 与謝野晶子(比歌句 38 三)

2018年05月24日 | 和歌

のらす神あふぎ見するに瞼(まぶた)おもきわが世の闇の夢の小夜中(さよなか) 与謝野晶子(よさのあきこ)

 

「名乗りを上げてお出ましになった神様を私は仰ぎ見上げたが、眠たくて瞼がとても重たい。私一人の世界の闇の中の夢みるような真夜中の出来事。」

与謝野晶子は、神様とお付き合いがあったようだ。こういう神様に見守られていたので、怪異と出会っても驚かなかったのではないかと思う。

 

小夜中にあふぎ見給ふ神のらす言葉を継ぎて歌となす君 風天