風天道人の詩歌、歴史を酒の肴に

短歌や俳句の鑑賞を楽しみ、歴史上のエピソード等を楽しみます。
比べて面白い 比べて響き合う 比べて新しい発見がある

ぬしや誰れ 与謝野晶子(比歌句 38 二)

2018年05月23日 | 和歌

ぬしや誰れねぶの木かげの釣床(つりどこ)の網のめもるる水色のきぬ 与謝野晶子(よさのあきこ)

 

「あなたは誰なの?ねむの木陰に吊り下げられたハンモックの網目から水色の着物を覗かせているあなた。」

 

水色の着物召されし人ぞ誰れこの集まりにその色のなき 風天

 

この歌は確か歌会か何かの席で詠んだ歌ではなかったか。

その場にいた人々は、怪訝な思いをされたのではないかと私は思っている。