
2017の年の瀬に
お世話になった絵描きの先生をご紹介します。
前からずっといつかブログに書こうと思っていたのですがなかなか手が進みませんでした。
先生は御歳93歳(大正12年生まれ)
わたしが勝手に先生と呼ばさせていただいてるだけで
先生はわたしの事を○○さんと「さん付け」でお話してくださいます。
もう35年も前でしょうか
通学路に先生のアトリエはあって
作品がたくさんガラス越しに見る事が出来ました。
いつも先生は椅子に座って、毎日の様に絵に向っていました。
いつの日か、先生が見て行きなさいとアトリエに案内してくださいました。
先生は、アルプスの雪山を描くのが大好きだとおっしゃっていました。
当時、わたしはまだアルプスのアの字も知らないくらいでした。
でも先生の絵にすごく感動しました。
成人し、会社に入り15年がったくらいに、先生が偶然にも個展を開きたいとわたしの会社を訪ねてくださいました。
そこから当時、先生と話をしたことなどで華が咲きました。
先生は実は、プロではなくアマチュアとして油絵を描いていたそうです。
海兵に所属して戦争は、ミッドウェイの海戦に出兵されました。
米軍機関銃放射を受けた先生は、利き腕の人差し指と親指が吹っ飛ばされました。
でも、その飛んだ自分の肉片を拾って
縫ってもらったそうです。
負傷した事で、なんとか帰国できたそうです。
戦争が終わって好きな絵を1から覚えたそうです。
先生の手は、当時の傷が残っていて、今でもとても不憫でそうです。
でもそのハンデを乗り越えてたくさんの作品を残されました。


白山
いつか先生がわたしの写真を見て
あなたの写真を題材に1枚油絵を描きたいと訪ねてくれました。先生85歳の時です。

これが私がわたした、「黒部下ノ廊下」の1枚です。
そして先生に描いていただいた宝物です。

先生
あなたの想い
受け止めました。
いつまでもお元気で!