神は幾何学者である
そういったのは古代ギリシャの哲学者プラトン.
自然に目をやる限り,その言葉には説得力がある.
シンプルな円の中に潜むπ.
新型コロナウイルスの活動の底にあるe.
実に身近なもので確かな数でありながら,
その奥深さには限りがない.
読み始めからぐっとくる良書.
邦題は「πとeの話 ― 数の不思議」だけど,
原題は
The Pleasures of Pi, e and Other Interesting Numbers
手に取った人にはわかるだろう.
この本に出ている数列が美しい模様に見えてくることを.
芸術と科学の全ての源が
この不可解な数πとeを巡って繰り広げられるstoryの中にあるようだ.