ついにこの日が来てしまった.
近鉄入団時からずっと応援していた野茂さんがついに引退.
何かぐっとこみあげてくるものがある.
野茂さんを表す言葉はたくさんあるが,私にとっては「信念を持った人」である.
一番印象深い試合は,2度目のノーヒットノーランになった2001年の初登板.
不器用でも義理を通して逆境に立たされる中,我が道を黙々と進んで咲かせた大輪の花.
平成の大不況の中で,じっと耐え忍んでいた男達が感動に震えて泣いたとよく聞く.
私自身もスポーツを超えたところで熱いものを感じた.
嘘と芝居の茶番に巻き込まれて,あまりにくだらないながらも圧倒的な勢いに力負けしそうになった時だったが,真にやるべきことに集中できたのも,周囲に馬鹿にされながらも私の中で信義則を絶対のものとして動かさないでいれたのも,野茂さんにもらった感動のおかげだと思う.
引退に関して不満タラタラの野茂さんも実に「らしい」と思うし,私も残念でならない.
これからも野茂さんらしい挑戦や決断をする野茂さんであってほしい.
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