ホンダの街である鈴鹿市も不況の影響は随所に現われてきた.
話を聞いていると,窃盗事件が5倍以上になっているみたい.
まだ2月の終わりだが,そろそろ昨年の窃盗件数を抜きそう.いや抜いた地域もあるのか.
昨日は鈴鹿市議会の代表質問だった.
皆が不況のことを話す.
鈴鹿市も離職者対策の一環として26名?の臨時職員の雇い入れを行ったそうだ.
大阪府やいろんな自治体では不人気で募集人員がほとんど埋まらなかったけれども,ここ鈴鹿市では事情は全く違う.
なんと定員の約3倍,70数名の応募があったとのこと.
業態が違うからということで敬遠されていた自治体不況対策の臨時職員雇用だったが,人口の約1割(登録は約半分)に相当する外国籍の方が集まる鈴鹿では必死さが違う.
応募も多くが外国籍の方々だったらしい.
昨年から障害者の労働支援をしている施設が桁違いの赤字を出しているとの悲鳴を聞いている.
派遣切りでも鈴鹿市では外国籍の方々から一気に来た感じ.
絶対に日本人しか登録しない派遣会社もあり,去年はそこそこ業績も良かったとも聞く.
児童詩コンクールの佳作以上185点には多様な子どもたちがいた.
今回は鈴鹿市内の全小学校に参加してもらえたので,機会はほぼ均等に与えられたと思う.
しかし,社会情勢における機会の不均衡は,もう子ども達の目にも明らかになってきているのではないか.
詩に「にほんがすき,ともだちがすき」と書いてくれていた外国籍の子どもがいたように記憶している.
この気持ちをいつまでも持てるようにしていくことが年長者の努めではないかと思う.
鈴鹿市から離れる話になるが,今日の夜明けの遥か前に松阪市の工業団地の様子を見に行った.
たまに酔狂なことをしてしまう.
光のない工場.
自動車の部品を海外に輸出している工場も見た.
もう幽霊でも出そうな雰囲気だった.
ある医療機関のトップと雑談していた時,勇ましく語っていた.
「大麻は麻薬です!」
それはそうなのだが,どうもおひざ元でもっとやばいことが起こっていることには全く気がついていない様子だった.
私が思うに彼には若ノ鵬を非難する資格もないのではないのではないだろうか.
本当に近くが見えなくなっている時,本当に大変なことはすでに起こっている.
そう思っても,ほぼ間違いがないことが怖い.
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