Nシステムに見られるように,日本の文字認識システムの精度は昔から規格外に高く,郵便番号が7ケタ化された時などは「文字認識でほとんどわかるんだから,あんなの無駄ですよ」と大っぴらに言われたものでしたが,まさかその7桁郵便番号に助けられる日が来るとは...
先日,どうしても欲しいものがあったので,アメリカの製造元から直接その品物を購入しました.
大した金額でもないし,PayPalで支払うからどれくらい機能するかな?――と実験を兼ねて購入手続きを進めました.
USPSの配送リポートもなかなか親切.
先ほど郵便受けに大きな封筒がねじ込まれていたのを発見.
購入から10日後のなので結構早く到着した感じです.
「なかなかいいじゃん」と思って宛名書きを見ていると驚きました.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/47/ebcf07e310579dceff8d8740a4a708f6.jpg)
私の住所は公開しているのですが,念のために写真から一部郵便番号を消しておきます.
お判りでしょうか.
日本語部分がすべてぐちゃぐちゃです.
つまり7桁郵便番号がなければ私のところまで届かなかったというわけです.
宛名印刷にレガシーなシステムを使っているのでしょう.
梱包時に入れられた請求書には日本語がしっかり印字されています.
こちらはPCで処理されたみたいな雰囲気です.
それにしても日本人なら宛先チェック時点でどうしようか心配するところ,何事もなかったかのように処理を進めるアメリカンな豪胆さのおかげでスムーズに取引が終わりました.
しかし,それに感謝するというよりも,郵便番号7桁化を進めた方々に感謝ですね.
20数年前にはアジアを代表して文字コードに関する取り決めの場で失態を犯してしまった日本.
遅々として進まない多バイト文字の標準化を案じて,研究者や技術者の批判を覚悟の上で,通産省・文部省の非協力関係に気づかれないように郵政省の優秀な役人が導入を推進したのかもれないですね.
今回のことを念頭に入れて,PayPalの個人設定を見直し,早速,英語表記のAddressも追加登録しておきました.
集合住宅や雑居ビルなど郵便番号と番地だけで届かないところは,急いで英語表記で建物名などを登録しておくべきです.
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