ひつじ飼いのキノコ岩との日常

家庭の事情から、トルコ国内のすったもんだまでw

「ごめんなさい」を言えない国。

2014年05月16日 20時43分38秒 | 事件・事故・宗教・政治
今日は金曜日。
イスラム教の、聖なる日。

金曜日の
お昼の礼拝は

イスラム教徒に
とって

1週間の中で
一番大事な礼拝。

その
金曜礼拝で。

ソマの炭坑事故で
なくなった人たちのために

お葬式用の
お経が詠まれてます。

事故発生から
4日目。

色々と
噂が飛び交っているんだけども。

どうも
今回の事故の原因は

坑内のどこかの
電気コードが

ショートしたか、何かで
発火して

その火花が
坑内の石炭の粉に

燃え移って
あっという間に

火災が発生した、
というところらしいです。

石炭、というものは
塊でなくて

粉みたいに
なってると

とても
発火しやすい性質をもつそうで。

掘ってる現場周辺には
当然

石炭の粉、が
飛び交ってるわけで。

そこから
壁の中にある

まだ掘り出されてない
石炭に

燃え移っちゃったり
すると

壁の中の方まで
どんどん燃え広がって

とんでもない事に
なるんだそうだ。

もちろん。
世界中の炭坑には

そういう時に
労働者が避難するための

コンテナのような
「避難部屋」が

設置されている
そうなんだけど。

トルコには
この「避難部屋」を

設置しなきゃいけない、という
法律がないそうで。

こういう
設備の不備が

何度も起こる
炭坑事故を

防げない
理由の一つである、と

メディアは
叩きまくっている。

が。

なんと。
誰も、ごめんなさい、を
言わないw

事故後、初めて
今日

運営していた
会社が

記者会見を
開いたが。

「自分達には
落ち度はなかった。
自然発火のような状態で
防ぎようがなかった」

というような
発言を繰り返したww

避難部屋、に関しては
以前にはあったが

そこは閉鎖して
新しいのを、作ってる途中だった、と

発言したのだw
笑っちゃうね~。

3~4ヶ月後に
事故が起こったなら

労働者は
全員助かっただろう、と

しゃーしゃーと
言いのけたのだ。

更に、更に。
政府の大臣達からも

責任を取って
辞職します、的発言は
まったくない。

エネルギー省大臣は
「責任がどこにあるか、
厳密に調査して、原因を突き止め
厳罰に処する」

と。
繰り返しているけれど。

世界スタンダードで
アフガニスタンや
パキスタンのような

後進国を除いて
どこの国でも

避難部屋を設置するのは
義務なのに。

今まで
そういう法律を
制定しなかった

政治家の責任は
どこにあるのか、

という
質問をする人は、いない。

というか。
多分、怖くてできないのかも
しれないけど。

そこら辺になると
もにゃもにゃと

声が
聞こえなくなってしまうのだ。

「俺達が、火事を起こしたわけじゃない」


責任逃れをする
政治家と

「自分達の対策に、
落ち度はなかった。
防ぎようのない、事故だった」


開き直る
会社。

そして。
最愛の誰か、を亡くして

泣き崩れる
家族達と

いまだに
炭坑内に取り残されて

救出を待っている
何十人もの労働者。

こんなに安い命は
あってはいけない、と思う。

すべての人間が
誰かの「最愛の人」なのだ。

間違いを犯したら
「責任」を

取らなきゃいけないのが
「大人の世界」だ。

残念ながら
それが、見せしめとなって

残りの人間は
もっと注意を払うようになるのだ。

トルコの炭坑労働者の
条件の悪さ、死亡率の高さは

世界第3位
なんだそうだ。

こんなままでは
先進国の道は、
まだまだ遠いと

思わざるを
得ない。

こういう時にこそ
真価が問われる時なハズだ。



本日もお付き合いいただいて
ありがとうございます。

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コメント (4)
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