ひつじ飼いのキノコ岩との日常

家庭の事情から、トルコ国内のすったもんだまでw

そして、5日目。

2014年05月17日 18時01分44秒 | 事件・事故・宗教・政治
炭坑事故発生から
5日目。

昨晩
坑内の火災が鎮火されて
捜索が再開され

十数人分の
新しい遺体が
発見されて

死者の数は
299人になった。

政府の発表によれば
あと2~3人の

行方不明の
作業員がいるそうで。

最後の一人を
見つけるまで

捜索は続行される、と
いうことだった。

鉱山前の広場も
初日は

身内を捜し求める
家族達で

ごった返して
いたのだが

亡骸を引き取った家族が
順番に消えていき

今は
閑散とした状態になった。

それと引き換えに
今度は

検察官や
炭坑査察官などで

構成された
チームが

事故の原因究明の
ために

炭坑に
出入りするようになった。

国民の関心は
なぜ、事故が起こったのか

政府や運営会社の
対応はどうだったのか、に
集中している。

助け出された
作業員達の

いろんな
インタビューも

さかんにニュース番組で
報道されている。

炭坑から
助け出されて

救急車に
運び込まれた時に

「担架が汚れるから、
長靴を脱ぎましょうか?」

と聞いた
作業員。

「息子よ。さようなら」
と書かれた

小さなメモを
手のひらの中に

固く握り締めたまま
運び出された遺体。

清浄な空気が
通っているパイプに
穴をあけて

自分を含めて
5人の同僚達を
救った作業員。

同僚を背中に担ぎ
兄の腕を引きつつ

仲間の亡骸の上を
這うようにして
出口を目指し

9時間後に
救出された作業員。

救出された時に
「俺じゃない!マームットを
助けてやってくれ!あいつの奥さんは
妊娠してるんだ!」と

必死に、周囲に訴えた
作業員。

生死の瀬戸際の
嘘いつわりのない

人間ドラマが
「人間であること」を

すべての人間に
改めて自覚させる。

野党は
与党への追求を開始した。

炭坑労働者の
安全を守るための

国際条約が
あるそうなのだが。

トルコは、何と
19年間もの間

その条約に
調印することを

拒否しているのだ
そうだ。

でも。
トルコ人には

独特の
人生観念、みたいなものがあって

「運命だったんだ」
「死んでしまったものは、戻ってこない」

という
アキラメが先に立つ。

二度と、
こういう事故が起こらないための

責任追及
というよりは

「傷に触れないで」
「そっとしておいて」
という

中にこもるような
態度を示す。

こういう時こそ
きちんと

最後まで
原因解明と

責任追及を
行うべきだ、と思うのだが。

こういうとこ
特に、感情的に行動する。

トルコ史上最悪の
炭坑事故になった、今回の惨事。

亡くなった方々には
改めて

心から
哀悼の意を表するとともに

これを
教訓として

トルコが
より良い国へと

歩んで行けることを
心から、願ってやみません。



本日もお付き合いいただいて
ありがとうございます。

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コメント (2)
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