心の花束

つれづれなるままに心の中に花束を持ちたい

ノーマライゼーション

2010-04-09 | 学童保育
シフトを代わってもらっての研修です。
「ノーマライゼーション」

障害者の有無に関わらず、人間が平等に権利と義務を分に応じて担って生きようとする
対等の生活原理である。
その中で、人権問題についてです。
「差別の解消に向けて」という講義に取り入れられたグリム童話。
「昔、夫婦と老人と4歳になる子、4人が一緒に住んでいました。
老人は歳をとって食べ物をこぼし汚すようになりました。
そこで夫婦はテーブルではなく、ものかげで食べさせるようにしました。
老人は涙をため、溜め息をつきましたが何も言いませんでした。
老人はますます歳をとり、手が震えて不自由になりました。
そして、ある日、陶器の食器を落として壊してしまいました。
夫婦はこれからも壊されてはかなわないので、
老人には粗末な木のお皿をあてがうことにしました。
しばらくして、4歳の男の子が木片を刻んでいるのを夫婦は見つけました。
「坊や、何をしているの?」「木でお皿を作っているの」「そのお皿、何にするの?」
「うん、ぼくが大きくなる頃には、パパもママも歳をとるだろう。
その頃、このお皿ができるからこれでご飯を食べさせて上げるの」
夫婦はビックリして、老人を元通りテーブルにつかせ、
陶器の食器で食事をさせることにしました。」

これは老人への差別をものがたっています。
人権とは
誰もが生まれながらにして持っている、自分らしく幸せに生きる権利です。
私たちは知らず知らずに人を傷つけまた傷つけられています。
意識して直していかなければならない事も沢山ありますが、ただ言葉を変えたり、名称を変えただけで差別は無くなるのだろうかと思いました。
確かに人権擁護委員さんのお蔭で随分と意識の改革は進んでいると思います。

錆びた脳みそが臭いを放ちそうな時、友人からメールが届きました。
「美味しいくぎ煮があるから寄って頂戴」と。

包装紙にはこんな短歌が
   友さそふ室(むろ)のとまりの朝嵐に声をほにあげて出づる舟人 大江茂重
   玉藻刈る唐荷の島に島廻する鵜にしもあれや家思はずあらむ   山部赤人

パニックしかけた脳を彼女に癒してもらい、「虎屋の羊羹」を馳走になって元気回復です。

コメント (2)
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