5月25日が初日の産卵、この写真は26日2日目のサンゴ産卵です。場所は大崎。
卵のように見えるのは「バンドル」と呼ばれる卵と精子が入ったカプセルです。
写真はサンゴのポリプに「バンドル」が出始め、放出した瞬間を撮影しました。私は一枚の写真の中にこの瞬間を凝縮しました。
なんとか一枚の写真で産卵の全てを表現したかったのです。産卵の時間は20分でした。その時間の一瞬の撮影でした。
放出された「バンドル」は海面に上昇しはじけて、他の個体から出た卵や精子と出会って受精します。したがって一つの個体が産卵すると他の個体も産卵するとされています。
受精した卵から翌日にはプラヌラ幼生が生まれ、水中を移動し新しい場所に定着します。そこでたった一つのポリプからサンゴは成長を始めます。