toute la musique...

フランスの音楽、映画、語学勉強やガーデニングなどの徒然語り

カリガリ博士

2009-12-12 15:34:48 | 映画 Cinema

DVDで「カリガリ博士」を見た。淀川さんのクラシック100選のうちの1つ。

ドイツ表現主義の傑作だという。

んで、見てみた。

すごいー。すごいー。

奥行きの狭い歪んだセット、書割りの背景、斜めのドア、いかにも作り物の木。

なのに、どことなくリアルで不安な気持ちをかきたてる。

カリガリ博士のこわーい目つきもすごい。

ピアノ音楽も怖さが引き立つ。

1919年。第一次世界大戦の最中にこんな映画を作っていたとは。

そして、調べると、いろんなメタファーがあるのだと知る。

そうか。カリガリ博士が国家権力でツェザーレが意思をもたずに操られる民衆という説にはうなうなずかされる。

ドイツでは民衆洗脳扇動の映画が多いのかしら。でもこの映画はヒトラー出現前の作品だし。

「esエス」や「ウェイヴ」を想起してしまった。

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逃げる12月 スズメバチ

2009-12-06 12:01:57 | 映画 Cinema

もう12月も6日も経ってしまった。

相変わらず仕事はバタバタだし、忘年会は毎週のようにあるし、歯もまだ傷口がふさがっていないし、肩こりは酷いし、年賀状は買ってすらいない。。。

ひゃー。

とか言っているのに、また昨日はDVDを借りて見てしまった。

ブノワ・マジメルの「スズメバチ」。(原題はNid de Guepes)

「ラスト9分40秒!ハチの巣にするか、されるか!飛び交う12000発の弾丸!」

えーっと。

原題は「スズメバチの巣」なんだけど、邦題だと「巣」が落ちています。

見た後に「巣」の意味がわかります。「蜂の巣にする」という意味が欧州でも同じなのですねえ。でも題名に「巣」を付けると巣窟という意味よりも「ホーム」というあったかい印象になるんで外したのかしら・・・

「クリムゾン・リバー」でかっこよかったナディア・ファレスと「クリムゾン・リバー2」で刑事役だったブノワ・マジメルというクリムゾンつながりもよいですね。

激しい銃撃戦が多いので、見た後に、肩こりがひどくなっていたのは言うまでもありません

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優雅なハリネズミ Le herisson

2009-09-23 09:26:11 | 映画 Cinema
昨年、「優雅なハリネズミ」という本に夢中になりました。
これはコベマル(同居人:オス)の好きそうな本だなあ、と思って貸したら案の定夢中になりました。今ではコベマルの本棚に収まっています。

んで、私が「猪木ダー」などと日常の話をタラタラと書いている間にコベマルは「優雅なハリネズミ」が映画になったことを調べ、「Je suis comme je suis」のCDに大いに感化されてジャック・プレヴェールのことを調べていた。

コベマルのブログはこちら。

映画化された「Le herisson」はフランスでは興行収入では5位になっていたようですが、そこから先はいまいち伸びなかったようです。
日本で配給先がきまるでしょうか。
オヅさん役は一体誰がするのか?ということがとても興味があったのですが、TOGO IGAWA 伊川東吾さんという最近国際的に活躍している日本人(ラストサムライなどにも出演あり)が演じているようです。
予告編を見たら、流暢にフランス語を話していたので、フランスに住んでいるのかと思ったら、違いそうです。

あの難しい哲学の部分をどうやって映像で表現するのでしょうか。
あの繊細なパルマ役は意外と神経質そうでない子が演じています。

見てみたいです。

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白夜 Une nuit branche

2009-09-12 12:28:41 | 映画 Cinema

来週19日から映画「白夜」が公開されます。

フランスのリヨンを舞台にした1日限りの恋物語だそうです。

主演はEXILEの真木大輔(MAKIDAI)と吉瀬美智子。

公式サイトはこちら。

いろんな映画紹介のサイトでは「フランスの片田舎の赤い橋で出会った男女が・・・」と書いてあるのがいくつかありましたが、リヨンは片田舎ではないですー

日本で言えば、大阪ですから。

しかし、丘のほうには旧市街地が広がり、2000年前のローマ遺跡があったり、とても興味深いところです。

にょきっと建ったリヨネタワーが往年のクレディ・リヨネのすごさを物語っていますね。

(今はこのタワーは「パール・デュー・タワー」と名称が変わっていたと思います。)

小林監督は27年前にリヨンを旅して、映画発祥の地で映画を撮ることが長年の夢だったそうです。映画を作ったリュミエール兄弟の資料が沢山あるリュミエール博物館はとてもおもしろかったです。(トップの写真です。手前に映っている自転車は、ヴェリブという貸し自転車システムです。リヨンでもヴェリブって言うのかな?)

リヨンはとにかくどのレストランも外れがなく、安くておいしかったです。

ああ、また行きたい

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「20世紀少年」を全部一気にみた

2009-09-06 15:53:26 | 映画 Cinema
コベマル(同居人:オス)と一緒に見ようと思っていたDVD、「20世紀少年 第1章」だけど、コベマルが先に見てしまい、しかも面白かったからと第2章も借りてきてた。
んなわけで、土曜には返却しないといけないので、金曜の夜に第1章、そして土曜の昼に第2章を見た。
そして、その日の夜、、、、ついに第3章を映画館で見てきました。

というわけで、金曜の夜から土曜の夜にかけて一気に3本続けて見てしまった。

ぜいぜい。

面白かったです。一気に見たお陰で、登場人物を忘却する暇もなく、「ともだち」の正体がわかっても、顔は一度も出ていなくても「ああ、あの子」と何とか記憶に残っていたのです。

私は万博世代の後なので、ノスタルジーは感じませんでしたが、いやあ、よくできた映画でした。

昔、唐沢さんと仕事したことがあるので、ちょっと懐かしくなりました。
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36 Quai des Orfevres

2009-07-18 11:57:22 | 映画 Cinema
メグレ警視シリーズの小説を読みたくなったきっかけは、実は6月の終わりにこの映画のDVDを見たからです。

「あるいは裏切りという名の犬」
コベマル(同居人:オス)が映画評を書いています。

原題は、36 Quai des Orfevresというので、
へ?住所じゃん。どこ?
ということでgoogle で調べたら、パリ警視庁でした。
googleストリートビューで、本物の警察官が映ってますけど

この住所は結構フランスでは有名みたいですね。
んで、たまたま雑誌「ふらんす」7月号で、鹿島茂さん連載の「パリ風俗事典」ではシテ島のことを書いてあったのです。
そいで、更にいろいろ調べたらメグレ警視はパリ警視庁勤務ということがわかりました。
オルフェーヴル河岸つながりです。
今度パリに行ったら見に行こうかな
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映画「Z」とチュニジア大使

2009-05-17 22:15:33 | 映画 Cinema
昨日、ようやく録画していた映画「Z」を見た。
映画評はコベマル(同居人:オス)が書いていますので、どぞ
すごい映画でした。
40年前の映画なのに、そう感じない。
そして、今日の昼は、偶然にも警察が証拠捏造したのではないかというドキュメント番組を見たので、うーむ、と唸っていた。

んで、夜にBSフジを見ていた。
「大使館の食卓」という番組で、益田由美アナウンサーが毎週大使館を訪ねて、大使公邸でその国の料理を作り、大使と一緒に食べて、文化を紹介するというもの。

今日はチュニジア大使館。
チュニジアはフランスの植民地にあったこともあり、フランス語をしゃべれるチュニジア人もいる。で、番組は進んでいき、大使の経歴なども紹介されていた。
パリ大学留学と書いてあって、「やっぱりフランスに留学に行ったんだね」と
話していた。
んで、この大使、いい人だなー。と思って見ていたけど、途中から「どっかで見たような・・・」と思うようになっていた。

あ!
フランス映画祭で観客席から発言していたあの人だ
ブログでは大使とは書きませんでしたが、ご自身で「チュニジア大使です」と自己紹介されていました。
http://blog.goo.ne.jp/toutelamusique/e/bbacb3b2b8e94cf85addc1b9091243c4

昨日、コスタ・ガブラス監督の映画「Z」を見たのは、このチュニジア大使の熱い熱い発言がきっかけでした。
えー、そんなにすごい映画だったのか、見たいなあ。。。とそのとき、コベマルともども思って、レンタルビデオ屋を探すも在庫なし、アマゾンも在庫なし。
途方に暮れていたら、ようやく5月14日にNHK BSで放送されたので録画したというわけです。
何とも縁のあるお方です。
コスタ・ガブラス監督から「この後、一緒に飲みに行きましょう」と言われていましたが、本当に行ったのかな


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Uボート

2009-05-05 22:55:29 | 映画 Cinema
昨日、30年近く前に見た映画「Uボート」をレンタルで見ました。

当時は中学生だったはずですが、父親に連れられて映画館で見ました。
しかし、父に連れられて初めて見た映画が「遠すぎた橋」で、2番目が「Uボート」って一体・・・「遠すぎた橋」なんて小学生だったはず。子供に見せる映画としては、かなり難しい内容だったはず。
ついでに昨日は父の月命日だったので、縁があります。

Uボート、当時見たときも、ジブラルタル海峡を浮上して突っ走る時の艦長にシビレました。砲弾が飛び交う中、一緒に「行けー」と叫んだ気がする。
あのシーンは目に焼きついてます。
30年近くたった今も、めちゃめちゃ感動。
手に汗握るシーンもそんじょそこらのスリラーよりもスリルある。
衝撃のラストシーンも覚えてました。
当時も思ったけど、戦争って虚しい・・・と思いました。
コベマル(同居人:オス)が映画評を書いていますので、どぞ。
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フランス映画祭2009 Festival du Film Francais 2

2009-03-17 00:02:39 | 映画 Cinema

しつこくまた今日もリカルドのドアップから入ります

昨夜、「西のエデン」を見てまいりました!素晴らしかった!

で、映画の感想はコベマル(同居人:オス)が詳細に書いております

で、ティーチインでは、フランスで活躍するギリシア人のコスタ・ガブラス監督がゲストでした。会場から質問をしたとあるチュニジア人の方が、

「25歳の時にフランスに留学してあなたの映画を見て感動した。そして、それから40年経って東京で暮らしているが、ムッシュ Z、ようやくあなたと初めて東京で会うことができた。」

と感動のコメントをしたのが印象的でした。

監督の「Z」という作品を見てみたい。

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フランス映画祭2009 Festival du Film Francais

2009-03-13 23:51:33 | 映画 Cinema

フランス映画祭2009に行ってきました。

ちょっと早く着きすぎて、前の上映作品のサイン会が始まってしまいました。

んで、私が見たのは、「コード」

監督:ダニエル・トンプソン
出演:ダニー・ブーン、パトリック・ブリュエル、エマニュエル・セニエ、クリストファー・トンプソン
撮影:ジャン=マルク・ファーブル

「モンテーニュ通りのカフェ」を撮ったダニエル・トンプソンの作品です。(ゲスト来日予定でしたが、急遽欠席となりました。)

私は、パトリック・ブリュエルを見たかったのです。パトリックが出演する映画はこれが初めてでした。ふむ。演技は自然ですね。しかも、とても良い人の役。あの独特の声がいい~。声を聞くだけで切なくなります。

映画の内容は、友達や夫婦間の上辺だけの付き合いがちょっとずつ変化していく・・・どこにでもありそうな、表面は楽しそうだけど、実はいろんな問題を抱えているというホームパーティの様子が面白い。会話が小気味よい。脚本もダニエル・トンプソンです。

上映後のトークショー、サイン会のゲストは、スペイン人ダンサーのビランカ・リさん。

トークの内容が映画のことよりもフランス生活についてばかりになったのは途中でウンザリしてしまった。もっと映画のことを尋ねてあげればいいのに。雨も降ってきたので、サイン会に並ばずに帰りました。

今年から、サイン会はサイン会場で朝の10時から映画の半券に整理番号を貼ってくれるので、上映後に走って並びにいかなくても大丈夫。番号順に並ばされます。

あさっては、当たりチケットで「西のエデン」を見ます。

なんと、この主役の子はイタリアでイケメン俳優として今大ブームなんだそうです。

リッカルド・スカマルチョ

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