SE SOUVENIR DES BELLES CHOSES
(110分・35mm・カラー)
アルツハイマーを恐れるクレール(I・カレ)と記憶喪失に悩むフィリップ(B・カンパン)が療養所で出会い、互いの苦しみを分かち合いながら愛を育む。女優として高く評価されているザブー・ブライトマンの監督デビュー作で、自身も心理カウンセラーとして出演している。
2001(監)(脚)(出)ザブー・ブライトマン(脚)ジャン=クロード・ドゥレ(撮)ドミニク・シャピュイ(美)マルク・フルケ(音)フェレンク・ジャヴァリ(出)イザベル・カレ、ベルナール・カンパン、ベルナール・ル・コック、ドミニク・ピノン、アンヌ・ル・ニイ
~引用終わり~
とても心に染みる、いい作品でした。壊れていく記憶と取り戻していく記憶の交差点の愛。後半は泣くというより、切なさでとにかく見守るしかない作品。イザベル・カレの美しさと演技のうまさが哀しさを倍増させました。
この「現代フランス映画の肖像」はフランス映画祭などで上映されたにもかかわらず、日本で公開されなかった作品などでユニフランスから寄贈された作品を一挙に上映してくれるという企画。
フランス映画祭で見た作品がお蔵入りしてしまっていたのは大変残念です。
こういう企画でもっともっと沢山の人に見てもらってフランス映画のよさを知ってほしいです。
ハリウッド系の特撮、CGや世界崩壊ものやアクションものに慣れた日本人にはなかなかこんな心の機微を繊細に描いたフランス映画は受けず、興行的に受け入れられないのでしょう。破格の制作費、破格の宣伝費をかけずとも良作は作れるのに。。。
フランス映画祭に毎年行っているのは、この映画祭で見逃すと、次はいつ日本で見られるのかわからないということがあるからです。
近くの映画館で気軽にフランス映画が見れる日を心待ちにしています。
しかし、鶏と卵ですね。
ファンが増えるから近所のシネコンでも見られるようになるのか、シネコンでやるからファンが増えるのか。。。