金魚cafe

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火車

2011-11-05 23:29:59 | ドラマ
宮部みゆきさんの火車を読んだときうわ~この人まだ若いのにこんなにベテランが書きそうな重い話書くって凄いと思いました。

そのあとで、理由と摸倣犯も凄いと思いましたが、最初に読んだのが火車だったので一番印象が残ってます。

火車って借金で火の車だから火車なのか、生前に悪いことをして乗せられる地獄行の火車なのかどっちもだなあタイトルつけるのがうまいなあとおもいました。

火車は2回ドラマ化されていて、1回目はリアルに1994年に放送されてました。

私は、後で再放送で観ましたが、今回の方が時間たっぷり使った分原作に近かったです。

火車も前回の砂の器と同じように2回に分けた方が良かったかもしれません。

火車と砂の器ってちょっと同じようなところがあって、どちらとも雲をつかむようなまったく手がかりのないところからコツコツ足を使って調べ上げて加害者に近づいていくところとか、加害者の生い立ちからなぜ事件が起こったかを刑事たちが調べて行くところ、加害者自身が自分と全くの別人になろうとしてるところが似てるというか、現代社会で自分の戸籍を入れ替えれるなんて砂の器の戦争の混乱してる時なら可能だったかもしれないけど、できそうなところまで話を持っていくのが火車の方が凄いかも。

佐々木希さんにセリフがなかったのがびっくり、原作では、刑事と加害者は最後まで会うことがなく、逮捕しようとする瞬間まで接触することはなかったのですが、回想シーンで関係者と会話するシーンがあるので、回想のなかではしゃべると思ってました。

見事に一言もなしって思い切りましたね~。

遺留捜査の上川さんよりこっちの刑事役の方が上川さん良かったです。
寺脇さんとの息もあってるし、このコンビでTV朝〇刑事ドラマ1本撮れますよ。

火車観ながら砂の器のこと思いだしてました。

やっぱり原作にきちんと沿って作った方が良かったかなあ。

でも、原作通りだと蔵之介さんもセリフなしで、出番少なくなるんですよ。