金魚cafe

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小山三ひとり語り

2014-03-31 22:35:29 | 読んだ本
中村小山三  演劇出版社

今日で3月も終わり、そして明日からは増税アップ。

ワ~~~今のうちの買わなくちゃと思いつつ今必要なものはコーヒーのペーパーフィルターあとは差し迫ってはね~~。

それより今日入れてあと六日で松竹座初日ですよ。

ずっと待ってたけれどあっという間に来ますね~。

出演者の皆様明日からお稽古だそうです。

でも歌舞伎のお稽古って全員そろって2~3回通し稽古してそれで終わりなんだそうです。

稽古といっても個々はすでに全部覚えていてみんなで合わせるだけ、歌舞伎の方々ってすごいですね。

というわけで歌舞伎に関連した本をと図書館で見つけたのが中村屋の役者さんである小山三さんの本です。

演劇界という歌舞伎関連の雑誌にずっと連載されておりましてこれを楽しみに読んでいました。

猿之助さんに興味を持ってからこの雑誌のことを知ったわけですから読み始めたのは最近のこと。

連載も終盤に迫っていて終わっちゃいました。

なんとか全部読んでみたいなと思っていたら1冊の本になりました。

大正9年に東京の鳥越で生まれた小山三さん浅草も歩いて行けるところ、4歳で17代目中村勘三郎さんのところに入門されました。

そして中村屋三代に仕えておられます。

中村屋さんをTVで取り上げられるときは必ず映ってらっしゃいますね。

いつも背筋をピンとのばされててそんなお年とは思えないなと観ておりました。

小山三さんの生まれてから17代目勘三郎さんに入門された時の回顧録のような感じですが、戦前戦後の歌舞伎の世界もつい最近のように覚えていらっしゃっていろんな方々の名前もでてくるのですが歌舞伎初心者の私にはえっ?誰?という方ばかり。

猿之助さん、猿翁さん、吉右衛門さん、中車さんもあ~知ってると思ったら当代の方でなく何代目のことなのかとこんがらがってきます。(@_@)

それを鮮明に記憶してらっしゃるのです。

長いわよ話はいっぱいあるんだからとおっしゃってるとおり引き出しが多すぎて面白すぎます。

17代目勘三郎さんは小山三さんのお話からだと天真爛漫な方、子供だとそれでいいですがオトナの天真爛漫というのはお世話が大変だったようで自分も舞台に出なくちゃいけない、お世話もしなくちゃいけないとそんな苦労をそんなものですよと。あっさり言い切ってしまう。

私のような西の人間からするとその潔さが江戸っ子なのでしょうか?65年続いた師弟関係には先生に対する尊敬と愛情が感じられました。

小山三さんの目を通しての大正、昭和、平成がどのように変わってきたかを読んでみるとこんなこともあったのかと勉強にもなります。

去年南座で歌舞伎鑑賞教室に行ったときに小山三さんのストラップが売っていました。

それだけ皆さんに愛されている小山三さん、また何か思い出したら語っていただけるかもしれませんね。