「冒頭から裸になったりもします。」
関西テレビの深夜番組ピーチケパーチケでこんなコメントをした蔵之介さん。
またまた~~ウケようと思って~~とそのときは終わりました。
森ノ宮ピロティに昼夜公演続けて観てきました。
あの時のコメントはうそではなかったんですね~~。
いきなり鉄格子のセットにスタイリッシュなパーカッションが鳴り響く舞台。
白井さんらしいなあと思いながら観ておりました。
原作ではレッドのひとり語りでつづられておりますが舞台もレッドが舞台を廻していくという感じで進んでいきます。
妻と妻の浮気相手を殺害したという罪状でショーシャンク刑務所に収監されたアンディ・デュフレーン。
刑務所に入る前に余計なものを持っていないかというボディチェックと囚人服に着替えろということで全裸になっちゃうのですが、ホントに裸でした。
潔くパッと脱ぐので清々しかったのと、鍛えてるな~、骨格がキレイだなあと、そんなことを考えてました。
板前さんが包丁を手入れする、野球選手がグローブやスパイクを手入れする、仕事に使う道具を手入れするのは当然のことで、俳優さんは自分の体が資本というか道具なのでそれを鍛えるのは当然のことかもしれませんがやっぱり大変だなあと。
原作や映画はやっぱりアンディのことが中心になりますが舞台では同じ刑務所の仲間の個性をよく表現されていたと思います。
自由のない刑務所暮らしをそれなりに楽しんでいるように見えるけれど、外に出ていく勇気がなくこのままここで人生を過ごすのだという諦めみたいなものでなれ合っているような感じもありました。
そんな中希望を失わない強い意志を持ったアンディは彼らから見たら異星人のようだったかもしれません。
蔵之介さんのアンディは暗いショーシャンク刑務所の中で一筋の光のような感じでした。
こんなにひどい扱いを受ける役を観るのは初めてだったので観るのはちょっと辛かったです。
それでも鉄格子の中から外へ出ようとする強い意志をもった表情は蔵之介さんの目力がこもってました。
客席から「ブラボー!」の掛け声と総立ちの拍手で4回のカーテンコール。
蔵之介さんの客席に向かってのお辞儀がまた素敵でした。