はるか昔のこと
高校時代の親友が自分の娘が
年頃になったときのこと
遠方に住む私に手紙を寄越しました、
「娘にいいお婿さんを紹介して」
というような文面。
一本気の私の返事は・・・
自分の子供の結婚について
親が相手を決めるなんておかしい
子供は子供で自分で決めるのではないかしら
と
それで友を失いました、
それ以来ぴったり手紙も賀状も来なくなりまして
おしまい・・・
になりました。
が
私、いまでもそう思うのです
「世間」では当然なのかもしれないし
日本では「みんな」そうしているのかも
しれないけれど
私は到底賛成できませんね、
わが子とはいえ
彼らは自分で自分たちの出会いを
大切にし
自分たちの運命は
自分たちで切り拓いていくのが
しごく当然のように思えるのですが。
というわけで
私は私の息子たちの「お相手」なんぞ
考えもしないうちに
彼らはちゃんと出会いを果たしましたね。
それが彼らの責任の重さでも
あるはずで
親はこの字の通り
木の上に立って
見ているしかないのでございますよ。
「親」という漢字はまことに
真理を表しておりますね。