また文春が一人の天才を滅しましたね。
それで彼らは売れたり
名が挙がったり
と
功績に輝くのでしょうが
こうして一人一人を狙い撃ちして
汚職の摘発とか社会正義に貢献すると
それはほんとの「功績」なのでしょう。
けれども
傷つき悩む一人の天才の私事を暴いて
世間に晒すことで
世の共感を得るかというと
今度ばかりは逆でしたね。
世間がそれを許しませんでした。
ペンの力は正義ともなり
殺人ともなるのです。
そして「真実でないこと」まで書き立てたりもします。
あの悩める天才はもしこのことがなければ
ひっそりと介護に疲れた身も心も
いっとき慰められながらまた
介護に戻って生きていかれたことでしょうに。
そして相手の女性も
この天才を慰めることに自分の生きがいを発見し
喜びを味わいつつ
静かに生きていけたことでしょう。
これは「そっと見守ってさしあげる」のが
文春の最高の選択ではなかったでしようか。
こうすることでもしかすると
後々になって
文春が世間から今度のスクープ以上の
賞賛を浴びて
売れ行きもよいという
結果を生んだかもしれないのに
と
密かに「ペンのモラル」といったことを考えました。