殺し合い撃ち合い逃げ惑いしている映像を
テレビで見るごとに思うのは
その大地がいつも草木一つない茶色の
あるいは白茶けた砂漠の大地を背景にしていること。
緑のない裸の大地の上では
人は戦闘的になるのだろうかと
あの猛々しい顔つきの人たちを見ながら思います。
優しさは深い緑の大地の上にこそはぐくまれるものなのかと
あるいは
理知も
抑制心も
融和も
許しも
深い緑に抱かれてこそ人に恵まれるものではないかと
あの殺伐とした砂漠の上に上がる戦火を見ながら
いつも思ってしまうのです。
ええ、もちろん
緑の大地に恵まれた国々でも戦いはあるし
殺戮もあるのです。
ただ、今日このごろの映像では
あまりにも茶色の渇いた大地が目につきます・・・