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ラブラドールのいる風景
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続・同行二人+ 1 <別格二十霊場> : 語り継がれる伝説

2016-11-24 | 月世界
今日もお大師様エピソード満載のお寺三昧。
香川県に入ったので参拝が忙しくなった。
今までの、1日3か寺のゆっくりペースとは違い6か寺になった。
それでも88か寺の時にくらべたら、ゆっくりだ。

今日のスタートは12番延命寺から。
ここには敷地内にド~~~ンと「いざり松」と呼ばれる大きな松の幹が横たわっている。
今は差別用語になるので使用禁止となっているが、いざりとは体の不自由な人のことを指す。
禁止用語だからとこの松の呼び方を変えるわけにもいかないのだろう、
ここはそのままの呼び方にしてある。
弘法大師の時代、この松の辺りに体の不自由な人がいた。
それを憐れんで回復を祈願した言葉を書くと、
その1枚が千枚もの写しになり、その御符を水に浮かべて飲むと全快したという伝承があるところだ。

そこから病気回復を祈願して「千枚通し」という霊符ができた。
これは餅米(or片栗粉?)で作られているそうで(オブラートのようなもの)
千枚通しの一枚を水に浮かべ、光明真言と南無大師遍照金剛と唱えて飲むと病気が治るという。
おまじない?といっては失礼だが、信ずれば・・の話。

私は千枚通し、といえば道具の方しか知らなかったので、
言葉のボキャブラリーが増えた、くらいにしか思わないけれど
一応、零府をいただいておくことにした。
どうにもならない時ってやっぱり神仏にすがりたくなるものだから。
でも、つんちゃにはもういらないものだなぁと思うとちょっとサミシイ。





13番仙龍寺は弘法大師が住んでいたところと言われている。
山の上のほうにあり紅葉が見事だった。




14番椿堂は弘法大師がこの地域を訪れた時に流行り病が蔓延していたので、
祈祷して椿の木に病を封じ込めたというので、できたお寺だ。
そういう縁起があるので、ここには「おさわり大師」という弘法大師の像があって、
巣鴨のとげぬき地蔵のように、治してもらいたいところを触る。

次に行った15番箸蔵寺は、88の時にも使ったロープウェイに乗って上るような山の上にある。
ただし、88のときより小ぶりなロープウェイなのが20か寺らしい?




16番萩原寺はその名のとおり萩が有名なお寺だそうだが、
すでに時期は過ぎており、ちょうど訪れた時、ご住職の奥様が
花が終わった萩の枝を焼却しているところだった。
植物にも詳しい先達さんによれば、萩は枝を切ってもすぐに大きくなるらしい。
紫陽花と似ているのかな?

今日のラストは17番神野寺。
満濃池という貯水池が近くにある。
この池は、工事がなかなか成功しないので困っていた土地の人が
弘法大師があっという間に完成させてくれたというので
お大師様のおかげじゃ~と、感謝したというところ。
スーパーマン弘法大師は土木工事の指揮官もできちゃうのだ。


本日はここまで、とホテルに入った。
部屋からはきれいな夕日が見えた。
つんちゃと浜辺で眺めた夕日が昨日のことのように思い出され、ほろり。
夕日は同じように空を染めているのに、つんちゃがいないなんて。


みるみる間に闇に包まれた空に、宵の明星が現れた。
エピソード満載のつんちゃを思い出しながら星を眺めていると、
お大師様のエピソードを語り継ぐ人々の気持ちも理解できる。
とにかく大好きな人のことをいつも思っていたいだけなのだ。
そんな熱い思いを抱かせるほど、弘法大師は魅力的な人だったんだろう。
そして伝説となった1200年後も生きている。


夕飯は今日もごちそう三昧。元気を出せと、な?


今夜は2コースのうちどちらか、の選択だったのに、
京都のお遍路仲間は鯛のあら煮が入るコースを選んでしまった。
肉NGの私には、これしか選ぶことはできなかったのだが、
「あ~~失敗した~~こっちのコースにコレが入ってんのを見てへんかったーーっ!」と嘆く。
でも、昨日の夕飯で話題になった"鯛の鯛"を「明日、見せてあげよう!」と、
気を取り直し、きれいに取り出すのに成功して、今夜のはお持ち帰りになった。








夕食後も、お風呂に入ってもたっぷり時間はある。
一人部屋で何をするかといえば、写経。
明日、あと3つのお寺を参拝するときに収める写経がまだ終わっていないので、
一気に6枚を書いてから、二十霊場満願の前祝にビールで"同行つんちゃ"と乾杯!
88のときと違って、やっぱり時間的にも気分的にもゆとりがあるなぁ。
88を経験しているというのも影響しているのかもしれないけど。


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