つんちゃの引力

つんちゃをとてもかわいがってくれたノリタンとやの字とは
つんちゃを連れてよくお出かけもした。

二人の知り合いのシェフがイタリアンレストランを開いたというので
一緒に行ってみないかと誘ってもらった。
昨日の南房総はゴールデンウィーク渋滞で、
同じ千葉県からスタートしているにもかかわらず
４時間もかかってしまった。

行先は千倉。
カーナビの案内が周辺で終了したので、スマホの地図を頼りに入った道に
三人とも「えっ？」という反応だった。
つんちゃと来た懐かしいあの通りだった。
信じられない偶然だった。

お店は、つんちゃと泊ったペンションの目と鼻の先にあった。
「テラッツア」はワインを愛するシェフと奥様が営むイタリアンレストランで
こだわりの自家製のあれこれを使った料理と厳選されたワインが味わえる。


ワタシのお皿は肉なしメニューをお願いした。


フォカッチャも一般的なものとはちょっと違っていた。


フレッシュホワイトアスパラガスの冷製スープ。


旬のタケノコとホタルイカのパスタ。


カサゴのバルサミコソース。
（おいしいものはつんちゃも同席。写真に登場してもらうことにした。）


デザートは、他のお店なら１品で出されるくらいのボリュームで３品盛り合わせ。

、
つんちゃが泳いだ海を見ながら食事をしたら、
たまらなく恋しくなってしまった。
帰りにつんちゃとの思い出の場所を辿った。
この坂道を一緒に歩いた時のことが鮮明によみがえってくる。
つんちゃの姿がまだそこにあるかのように。


坂を上り右に曲がると「ポルトメゾン」の黄色い建物が目に入った。
泊ったのは、映画グランブルーのモデル、ジャック・マイヨールの愛した部屋だ。


つんちゃと一緒に立ち寄った館山駅前にある「館山中村屋」は、当時よりお客が減っている。


というより、館山駅前商店街全体の寂れようがさらに進んでいるような気がして心配になった。


懐かしい味をお土産にした。
館山中村屋のバタークリームと
それを挟んだコッペパン。


そして、ポルトメゾンで紹介してもらった地元の魚屋さんで
大真アジの干物と、千葉名産のイワシのみりん干し。


こんなにもつんちゃの色濃い休日になるとは思ってもみなかった。
一緒に出掛けたかったのかも、と思うとしんみりとし、
でも、つんちゃは「傍にいるよーっ」て
どこかにちょこっと存在をアピールするメッセージを送っているのかな？
と、思ったりして。

つんちゃの引きは強いなぁ。