息子さんの七回忌のご縁にお参りされたお母様の涙…
悲しみと慈しみとに満ちた美しい涙が止めどなく溢れます
黄色の色が大好きだった息子さん
黄色は元気で明るい色だから好きだったともお伺いしました
以前、息子さんのご法事のお供えに黄色のものをたくさんお荘りされていたことは、今でも記憶に残っています
そのお母様が、少し気落ちしていたときに息子さんの夢をみたと話してくださいました
息子さんが「僕の三十三回忌をつとめてね」と夢のなかで言ってた…と…
「目が覚めて思わず数えたんです。息子の三十三回忌の年に私は93歳になってるんです。くよくよしてちゃいけないよって、息子が元気づけてくれたんですね…」
夢のなかだけではありません
お母様の微笑みの裏には息子さんの笑顔があります
お母様の涙のなかには息子さんの優しさがあります
そう…仏さまのおはたらきが…
お母様の“いま”によりそっていてくださるのですね
(『おほしさま かいて!』エリック=カール作 さの ようこ訳 偕成社)