月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

百合のはなし

2016年08月11日 19時44分31秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


今日はYさんの四十九日のご法事にお参りさせていただきました

何年も何年も、ご主人の病のお身体に寄り添われた奥さまは、お葬式の後、今日まで、涙、涙でお過ごしになられていたそうです

「愚痴も出る…いらんことも思うてしまう…」と看病介護の間に漏らされていた奥さまは、今日はちいさく背中を丸められて、お経文を目で追ってくださっていました

遠方から帰られた息子さんも、涙いっぱいで法話を聞いてくださいました

吹っ切れることはなかなかないかもしれませんが、そのままが阿弥陀さまの御手のなか

大いなるおはたらきの中での今日のひと日でした


境内に百合がたくさん自生しています

すっと伸びた茎に蕾が3つ4つうつむくようについていて、人影のようです

「白骨のお文を百合も聴いており」

なんまんだぶつ(^人^)