月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

千萬のはなし

2021年08月21日 23時52分00秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


実家の猫は、代々「千萬(ちま)」という名前です。

今いる千萬が何代目かは定かではありませんが、先代の千萬は私の母が急逝したすぐ後にうちにやってきました。

まだちいさいちいさい仔猫でしたが、弟と二人で飼うことにしたのです。

抱いて寝ると柔らかくて暖かくて、母のいない寂しい心をあたためてくれました。

つかず離れず、ずっとそばにいてくれた千萬。

私が嫁いだ後は、父のそばにいてくれました。

なつかしいなぁ、と思いながら、今いる千萬を撫でてあげます。