月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

お三部経大合唱のはなし

2021年10月24日 17時29分00秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


Yさんのお母様の17回忌のご法事に、息子さん方ご家族お揃いでお参りしてくださいました。

16年の間に、ご兄弟それぞれにご家族ができて、お孫ちゃんが6人に!!
小学5年生が2人、3年生が2人、まだ保育園児の女の子が2人です。

「すみません。賑やかしに来ました〜」って、笑って仰る長男さん。

いつもご仏事の時には、門徒式章を着けて、お三部経も正信偈も大きなお声でおつとめしてくださるお方です。

この長男さんの声やお姿に倣って、弟さんや子どもたちも皆大きな声でお経を読んでくださいました。

「茶色のお経さんの初めから読みますよ〜」
「何ページまでですか〜?」
「とりあえず42ページまで読んだら、おやつの時間で〜す!」

みんな揃って「せつが〜とくぶつ〜」
有難いです。

「無量寿経」のおつとめが終わると、小さい女の子がぐずるのです。
「わたしはお兄ちゃんみたいに読めない」って。
その女の子の訴えに、お父さん(長男さん)は
「なーもあーみだーんぶーって聞こえとったよ!なもあみだぶつのところだけ言ったらいいんよ!」
と、女の子を引き寄せて話しておられました。
すごいです!
その通りです!

おやつの後は「観無量寿経」「阿弥陀経」、102ページまで小学生チームはがんばって読んでくださいました。

小さいチームは可愛いお念仏!

おつとめが終わり、ご法話の時は、ひとりもぐずることなく神妙な顔で聞いてくださいました。

受け継ぐって、この姿なんだなぁと、ありがたく思いました。

本当に有難いご縁でした。

女の子たちが可愛い絵をくださいました。

報恩講の【いきいき☆かがやき展】に飾らせていただきますね!

それから、小さなお念珠が切れてしまったようで、お直しを承りました。

「色紐を換えましょうか?」とお尋ねすると、「お兄ちゃんが小さい時に使っていたお念珠なので色紐はそのままで。」と言われました。

頭が下がります。

ご門徒さまに教えていただくことばかりです。

それから、余談ですが

このご法事の最中に、ご門徒Sさんご夫妻が御供米とお野菜を持ってきてくださったようで、あとからお礼のお電話をすると、

「本堂でご法事中だったようなので、黙って置いて帰りました。ちょうど「設我得仏〜」の声が聞こえて、「あ〜、今、阿弥陀さまの四十八の願いのところだなあ、夢雲先生が正信偈講座で話してくれたところだなあ」とありがたく聞かせてもらいました!」

と仰るのです。

これまた有り難くて。

私ひとりの声なら外まではっきりと聞こえなかったかもしれませんが、みんなのおつとめの声が境内いっぱいに響いていたのですね。

Yさんご一家、Sさんご夫妻、そして、夢雲さん!

ありがとうございました!

私が大きなお育てにあずかりました。

なんまんだぶつ‥