月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

親鸞聖人関東ご旧跡参拝のはなし

2019年06月17日 23時05分51秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


ご縁が整って、親鸞聖人ゆかりの高田専修寺と稲田西念寺にお参りさせていただきました。





親鸞聖人が53歳の頃、高田の地を訪れこの石の上に野宿された時の夢告を受け一寺を建立されたそうです


御影堂




御影堂内


如来堂の御本尊は長野善光寺より迎えられた一光三尊仏様です


如来堂からの眺め


親鸞聖人もこの空を仰がれただと思うと、感慨深くて‥


当時の柱が残る総門は茅葺きの屋根の葺き替え中でした


親鸞聖人お手植えの松大欅、800年、ここに樹つ大樹




建立中の仮住まい、三谷草庵


草庵のそばの親鸞聖人御飲用の泉









ここで暮らしておられたのですね。

親鸞聖人のお念仏の声が聞こえるようでした。



続いて、稲田西念寺にお参りしました


西念寺御本堂




親鸞聖人お手植えのお葉付き銀杏の木


本堂内

親鸞聖人は52歳の頃に主著である『教行信証』をこの場所でご執筆されたとのこと。今、同じ年齢にならせていただいて、我が身がとっても恥ずかしいですが、この年齢だからこそ感じられるものがありました。

恵信尼様やお子様方との暮らしを営まれながら、お念仏のみ教えを説かれたその場所に立ち、風を感じ、空を仰ぐと、今までに感じたことのなかったような親鸞聖人をイメージすることができました。






みかえり橋

風が語りかけてくれました。

大樹が教えてくれました。

木漏れ日が届けてくれました。

今の私に。

空が包んでくれています。

大地が支えてくれています。

今の私を。

なんとも尊い一日でした。
ありがとうございました(^人^)
なんまんだぶつ(^人^)



真栄寺様法話会のご縁のはなし

2019年06月16日 23時04分12秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


千葉県我孫子市の真栄寺様にお参りさせていただきました。
初めての関東での布教のご縁に緊張しましたが、島根生まれで愛媛在住の私の方言にも親しみを感じてくださったようで、ご法座後の茶話会の折に、ご門徒の皆さまが各々の故郷のことを嬉しそうに話してくださいました。



真栄寺様は住宅地にあるのですが、境内は緑豊かで、樹々の葉の間から心地よい風が本堂に吹き込んできて、外陣に座っているととても居心地がいいのです。







境内の樹々の向こうにそれぞれの故郷を思えるような、そんなお寺様でした。

風が語りかける、それは、昔、故郷で聞いたお念仏やお正信偈のおつとめの声なのかもしれません。

地方の過疎地である私の自坊は都会に出ていかれるご門徒さまを見送る側ですが、都市部であたたかく迎えてくださるお寺様があることは有難いことです。

それぞれの故郷を思い、そして、かえりゆくお浄土を真栄寺様の美しく整えられたお内陣のお荘厳に仰がれるご門徒様のお姿は、有難いものでした。















嬉しいご縁をいただきました。

真栄寺様、ありがとうございました。

なんまんだぶつ(^人^)