つなのピラティス的 毎日

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「慌てる乞食は貰いが少ない」と ピラティスレッスンの関係

2015年02月07日 | pilates

現代は、科学技術のめまぐるしく発展する時代です。スマホからも、読みきれないような情報がふってきます。

そんなスピードの速い時代になった現代だからこその要望なのでしょうが、「毎日やったらすぐ身体が変わりますか?」「何回で治りますか?」という質問を受けることもあります。そんな方には、「慌てないでくださいね。」とお話しています。

科学技術は日進月歩でも、私たちの身体は、何万年もずっと変わらずに時を刻んでいます。時計も自動車もない時代と同じように身体の細胞は、分裂して成長して、死んでいきます。

つまり、とってもアナログなんです。

こんな風に考えてみてください。

皆さん、子供の頃に、学校でアサガオの種を鉢に撒いて育てた覚えはありませんか?種を撒くと、芽が出るのが楽しみでわくわくそわそわですが、決して撒いたそばから芽は出ません。時間がかかるんです。でも、止まっているわけではなく、その成長のペースが、私たちの待ちわびている時間に対して、長いって言うだけなんです。

芽が出た後も、早く本場が出ないかな、とジョウロでジャブジャブお水をあげたとしても、そのほとんどは鉢から流れ出てしまいます。蜂は、必要な分だけしかお水を蓄えません。気が向いたときにいっぺんにたくさんあげとけばいいや・・・、というわけにはいかないのです。

私たちの身体も、このアサガオにとっても良く似ています。身体の変わる速度は、身体の新陳代謝ともかかわっていますから、部品を取り替えたらスッキリ新品同様、というわけにはいきません。そして、一度にたくさんレッスンを受けたからといって、身体に残る分はその人の器の分量だけです。

がっかりでしょうか。

そんなことないですよ。

レッスン1回ごとに、必ず身体は変わっています。そして、レッスンを受ける方の感覚もどんどん研ぎ澄まされていきます。

身体を変える!とムキになるよりも、この感覚を磨くことを楽しんでみてください。実はその方が早道なんです。

アサガオがすくすく伸びるようにお水をあげるると同じように。身体がすくすく育つようにレッスンをあげてください。