けん爺さんのつぶやき

日々の出来事を徒然に。

この時期のテレビ

2020-08-05 02:11:33 | 日記
毎年、この時期になると戦争、原爆を取り上げたテレビ番組が多くなる。
戦争の悲惨さを伝え、忘れてはいけない日本が歩んだ道を伝える。

たった75年前の出来事じゃ。
ワシらの親の世代が実際に体験した悲劇じゃ。
ワシらは親から、或いは親世代の多くの人から、その体験談を聞いた。

一人一人の体験談は、だいたい大げさになりがちではあるが、
残された資料や映像もようけあるので、およその判断はできる。
ワシの父親は満州に出征し、終戦後シベリアの抑留体験を経て
無事に日本の土地を踏むことが出来た男じゃ。
戦争についてあまり多くを語らなかったが、少しは聴いておる。

母親は爆心地から1kmも離れていない駅舎で被爆しとる。
駅舎の下敷きになり瀕死の重傷を負いながら、
誰かに助け出され、気が薄れる中、その人に負われて
逃げた記憶があると聞いていた。

額の生え際に手で触ると判る程度のへこみがあった。
「ここに大きな柱が倒れてきたのよ」 と何度も聞かされた。
医者に見せると額のガーゼを剥ぎ取るんで痛いから
おばあちゃんがガーゼの糸を1本ずつ抜いて
ガーゼを外してくれたとも聞いた。

そんな悲惨な戦争をやってはいけない事は痛いほど解っとるのに、
尖閣諸島に中国船が領海侵犯してくると、
『銃撃して拿捕すべき』 とかの思いが湧いてくる。
北海道でロシアの警備艇に日本の漁船が拿捕され
膨大な賠償金を取られて釈放されたとか聞くと
『日本もロシアの違法漁船を拿捕すべし!』 と憤慨する。
戦争はしてはならんが、無くならんと思う。
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