女房殿の実家は山奥じゃ。
墓参に息子一家と訪れ、墓地に続く道はあぜ道じゃ。
もう稲が穂を付けとるんで、稲穂に見とれながら前を歩く足元を
ヘビが横切ろうとしたのを見つけたワシが
「ヘビじゃ!」と言うたんで、女房殿はフリーズ。
しっかりと立ち止まった足の下にヘビを踏んづけてしもうた(笑)。
「ヘビじゃ!」の声に「キャー!」と悲鳴をあげてフリーズした
女房殿はどこにヘビがおるのかも分かってない。
自分が踏んどるのさえ分かってないんで、
「踏んどるやんか」と笑うと、またしても「ギャー!」
その拍子に逃げ出したヘビはまだ子供のようで小さかった。
よりによってヘビが大嫌いな女房殿の足元を横切った子ヘビ、
踏まれてさぞかし痛かったじゃろう。