今日は、私の父&叔父の60回目の誕生日なのである。60回目ということはいわゆる還暦で、本来ならば二人に赤いチャンチャンコと頭巾を着せてお祝いせねばならない。しかし、今時やらないよねそんなの(笑)。本人たちも「絶対やめてくれ」と言っているので断念した。やってみたかったんだがなぁ。
二人は60年前の今日、大阪府三島郡春日村(現・茨木市)にある祖母の実家で生まれた。父が先に生まれ、お産婆さんが「あれ?もう一人おる!」とあわてて取り出したのが叔父である。当時は、生まれる前に双子かどうかなんてわからなかったのだ。叔父は仮死状態だったのだが、近所に住んでいた天理教の敬虔な信者の人が懸命にお祈りしているうちに息を吹き返したという。しかし、叔父は天理教には入らなかった(爆)。
生まれた次は名前を付ける番だ。祖母の父は非常に張り切って、父に「安兵衛」、叔父に「土用五郎」(とよごろう)という名前を用意した。「安兵衛」は、うえぽん一族のご先祖様の名前と一緒で、「土用五郎」は「土用の丑の日に生まれたのを記念して」の名前…ということだったらしい。しかし、祖母は即刻却下。良かったなぁ、おばあちゃんがきっぱり断ってくれて(笑)。「安兵衛」はともかく、「土用五郎」はあんまりだ。
結局、東京にいた祖父が考えることになり、大阪へ3つの候補を送ってきた。そのうち2つを採用して東京へ連絡したのだが、祖父は男児出生までは聞いていたものの、双子という話までは届いておらず、「○○と◇◇に決めた」という連絡が、「どうして2つなんだ…?」と、しばらく理解出来なかったらしい。戦後1年足らずという混乱期ならではの話。
ちなみに2つとも、祖父が尊敬していた学者の名前をそっくりもらったもので、父の名前の元になった先生はご存命で(今年で97歳!)、叔父の名前の元になった先生は、先月96歳で天寿を全うされた。こりゃ長生き出来る名前なのか!?
写真は、小学生の頃の兄弟。右が父、左が叔父である。二卵性だから全然似ていない。父は祖母の家系の顔で、叔父は祖父の家系の顔だ。最近、叔父は祖父といよいよそっくりになってきた。特に後ろ姿の雰囲気がもう瓜二つ。思わず「おじいちゃん!」と声をかけたくなったことが何度かある。
うえぽん一族では、誕生日にはケーキを買ってきてちゃんと歌ってお祝いするのだが、今日は父が会社帰りに一杯やってくるというので、ナシ。明日やるかな?
※「河童忌」とは、作家・芥川龍之介の命日のこと。最晩年に著した小説「河童」から付けられたもので、芥川がハゲだったからではない。
二人は60年前の今日、大阪府三島郡春日村(現・茨木市)にある祖母の実家で生まれた。父が先に生まれ、お産婆さんが「あれ?もう一人おる!」とあわてて取り出したのが叔父である。当時は、生まれる前に双子かどうかなんてわからなかったのだ。叔父は仮死状態だったのだが、近所に住んでいた天理教の敬虔な信者の人が懸命にお祈りしているうちに息を吹き返したという。しかし、叔父は天理教には入らなかった(爆)。
生まれた次は名前を付ける番だ。祖母の父は非常に張り切って、父に「安兵衛」、叔父に「土用五郎」(とよごろう)という名前を用意した。「安兵衛」は、うえぽん一族のご先祖様の名前と一緒で、「土用五郎」は「土用の丑の日に生まれたのを記念して」の名前…ということだったらしい。しかし、祖母は即刻却下。良かったなぁ、おばあちゃんがきっぱり断ってくれて(笑)。「安兵衛」はともかく、「土用五郎」はあんまりだ。
結局、東京にいた祖父が考えることになり、大阪へ3つの候補を送ってきた。そのうち2つを採用して東京へ連絡したのだが、祖父は男児出生までは聞いていたものの、双子という話までは届いておらず、「○○と◇◇に決めた」という連絡が、「どうして2つなんだ…?」と、しばらく理解出来なかったらしい。戦後1年足らずという混乱期ならではの話。
ちなみに2つとも、祖父が尊敬していた学者の名前をそっくりもらったもので、父の名前の元になった先生はご存命で(今年で97歳!)、叔父の名前の元になった先生は、先月96歳で天寿を全うされた。こりゃ長生き出来る名前なのか!?
写真は、小学生の頃の兄弟。右が父、左が叔父である。二卵性だから全然似ていない。父は祖母の家系の顔で、叔父は祖父の家系の顔だ。最近、叔父は祖父といよいよそっくりになってきた。特に後ろ姿の雰囲気がもう瓜二つ。思わず「おじいちゃん!」と声をかけたくなったことが何度かある。
うえぽん一族では、誕生日にはケーキを買ってきてちゃんと歌ってお祝いするのだが、今日は父が会社帰りに一杯やってくるというので、ナシ。明日やるかな?
※「河童忌」とは、作家・芥川龍之介の命日のこと。最晩年に著した小説「河童」から付けられたもので、芥川がハゲだったからではない。