うえぽんの「たぬき鍋」

日々のつれづれ、野球ネタ、バカ話など、何でもありの闇鍋的世界?

医薬品は「使用上の注意」をよく読んで、用法・用量を守った上、正しくお使い下さい。

2005-01-22 18:27:24 | うつ
一昨年の冬から、ずーっと神経科に通っている。私のうつはごく軽度のものなので、もらっている薬もすごく弱いヤツだ。うつの原因になった会社は辞めたし、もう飲まなくても平気と言えば平気なのだが、時折病的に沈むこともまだあるので、お守りの意味もあって、3種類の薬を朝夕2回飲んでいる。
うつの薬は普通の薬と比べて少々特殊だから、服用には一層の注意が必要だ。私はこれを軽視したため、結構ひどい目に遭っている。

最初にもらった薬に「ドグマチール」(以下「ドグマ」)というのがあった。ネットで調べたら副作用に「体重増加」と書いてある。「んな、薬飲んだぐらいで体重なんか増えてたまるかよ」と私は心の中で笑っていたが、後になってその副作用の意味がわかった。元々、「ドグマ」は消化器潰瘍の治療のため開発された薬で、途中からうつに効くことがわかり、現在ではうつ治療の方がメインになった薬だったのである。胃の血行が良くなり、その結果、胃の動きが活発になり、腹が減る。
そうとは知らず、「ドグマ」を飲み始めてから妙に食欲が出てきた私。うつになると食欲も落ちているから「あー、効いてるなぁ。食欲出てきたわ」ぐらいにしか考えていなかった。しかし、気がついた時には、もはや手の施しようがないぐらいに腹がボッテリ膨らんでいた。ズボンのほとんどが使えなくなってしまった。
現在、体重は80kgの前後をさまよっている…。

またある時は、つい間違った時に飲んでしまい、奇妙な体験をした。

昨年暮れのある夜、私は友人たちと酒を飲み、少々酔っぱらっていた。日付が変わる頃に家に戻り、シャワーを浴びた後「あ、薬飲まなきゃ」と思った。
どんな薬であれ、体にアルコールが入った状態で服用するのは非常に危険なことである。しかし、酔っぱらっていたからそんな基本的なこともすっかり忘れて、ただ「薬を飲まなきゃ」という義務感だけが先に立ち、3種類の錠剤を、何の考えもなく水で一気に飲み込んだ。

夢の中の光景である。私は街を歩き、人と話していたのだが、何だか感覚がおかしい。こんな事を書くとマジで引かれそうなのだが、あえて書く。

私は神様になっていた。

相手の考えていることが、手に取るようにわかる。相手が何か言う前に、私はその内容を一字一句間違うことなく、先読みしていた。心の中は青空のように澄み渡り、この世の真理を全て理解していた。そして、ある時は軽々と空を飛び、ある時は深々と海中に潜り、何をするのも思いのまま。そう、完全に「ラリっている」状態だったのだ。
朝方、トイレに行きたくなって目が覚めた。そして、いざ起きあがったら、足がもつれて言うことを聞かない。昨晩は大して酒を飲んだわけではなかったのに、今まで経験したことのないようなヨレヨレの千鳥足である。何とかトイレにたどり着いて用を足し、再び寝た。しかし、再び起きたあとも酔いが抜けない状態で、一日中ボーっとして過ごしていた。

最初にも書いたが、私がもらっている薬はすごく弱いヤツである。これでこんな状態になってしまったのだから、他の薬だったら推して知るべし。大量に飲んで酒でも入った日には、命の保証はない。実際、こうした方法で自ら命を絶つ人間も少なくはなかろう。あんな小さい薬でも、バカにしてはいけないのである。

(酒を)飲んだら(薬を)飲むな、(薬を)飲むなら(酒を)飲むな。


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