☆内野手
二遊間がなかなか固定できずに苦しんでいたが、倉本寿彦が正遊撃手となり、ピースが1つ埋まった。しかし、バルディリスに代わる正三塁手として見込んでいた新外国人のロマックが大誤算。ロマックが額面通りに働いてくれてさえいれば、もっと上の順位も狙えていただろう。でも、その代わりに台頭したのが宮崎敏郎。戦局に応じて二塁手・三塁手を器用に務め、打ってはシーズン途中から5番を任されるまでになった。ただ、宮崎は足首に爆弾を抱えているためフル出場は計算しづらい。ロマックがダメならと「1番・三塁」としてラミレス監督から期待されていた白崎浩之だったが、極端過ぎる勝負弱さを露呈して定位置を奪えず、シーズン途中で加入したエリアンも、二塁守備は素晴らしいが打撃が今ひとつで、来年の去就は不明。その他のメンバーも皆、たまに良いところは見せるのだが、それが長続きせず、決め手に欠けた。彼らの競争意識を高め、層を厚くする意味でも、即戦力で二塁か三塁を守れる人材が1人欲しい。また、23歳以下で遊撃を守れるのが百瀬大騎1人だけというのもあまりよろしくない事態だけに、遊撃手もできれば確保したいところ。ベイスターズ向きと思われる大学・社会人・独立リーグの候補としては、東北の安打製造機・松本桃太郎(仙台大)、侍ジャパン大学代表の4番を務めた大山悠輔(白鴎大)、広角に打ち返す打撃センスの金子凌也(法政大)、強肩強打で三塁・遊撃をこなす中山悠輝(東京ガス)、187cmの大型遊撃手・松田進(中央大)、走攻守のバランスが良い石井一成(早稲田大)、思い切りの良いプレーが持ち味の岡下大将(福島ホープス)らが挙がる。高校生では、侍ジャパン高校代表メンバーの松尾大河(秀岳館高)、高校通算47本塁打を放っている糸野雄星(明秀学園日立高)、外野も守れるスラッガー・石垣雅海(酒田南高)、今夏の県大会で横浜スタジアムで1試合2本塁打を放った森山孔介(藤沢翔陵高)らがいる。
☆外野手
左翼・筒香嘉智、中堅・桑原将志、右翼・梶谷隆幸がレギュラーである。3人とも元気なら他の選手の出る幕はほとんどないのだが、筒香と梶谷はシーズン中に故障等によるリタイア歴があり、桑原もレギュラー1年目だけに来年はまだわからない。そして、以前から「左が多すぎ!右の外野手足らんぞー!」と言い続けてきたが、今年も2人戦力外通告を受け(井手正太郎・渡邊雄貴)、青柳昴樹と桑原の2人だけになってしまった。「『4人しかいないぞどうすんだ』→『2人しかいなくなっちまった…』」とか去年と全く同じパターンやんけ!ただ、フェニックスリーグでは、飛雄馬と白根尚貴の内野手2人が外野手として試合に出場して適性を試されている模様。それに、今年の大学・社会人・独立リーグの候補は左打者が多いため、指名は高校生優先になりそう。高校生の候補では、内野手の欄で紹介した石垣、投打の二刀流で高校通算61本塁打の細川成也(明秀学園日立高)、持ち前の広角打法に長打力も付いてきた天本昂佑(秀岳館高)といったところがベイスターズのニーズに合っていそう。また、投手として有名な藤嶋健人(東邦高)は、投げないときは外野を守り、長打力と強肩で「野手としての評価の方が高い」とするスカウトも多い。大学・社会人・独立リーグの候補は、今回のドラフトではあまり縁がなさそうだが、長打力があるスイッチヒッターの田中和基(立教大)は走守の能力も高く、「金城龍彦2世」として面白いかも知れない。
二遊間がなかなか固定できずに苦しんでいたが、倉本寿彦が正遊撃手となり、ピースが1つ埋まった。しかし、バルディリスに代わる正三塁手として見込んでいた新外国人のロマックが大誤算。ロマックが額面通りに働いてくれてさえいれば、もっと上の順位も狙えていただろう。でも、その代わりに台頭したのが宮崎敏郎。戦局に応じて二塁手・三塁手を器用に務め、打ってはシーズン途中から5番を任されるまでになった。ただ、宮崎は足首に爆弾を抱えているためフル出場は計算しづらい。ロマックがダメならと「1番・三塁」としてラミレス監督から期待されていた白崎浩之だったが、極端過ぎる勝負弱さを露呈して定位置を奪えず、シーズン途中で加入したエリアンも、二塁守備は素晴らしいが打撃が今ひとつで、来年の去就は不明。その他のメンバーも皆、たまに良いところは見せるのだが、それが長続きせず、決め手に欠けた。彼らの競争意識を高め、層を厚くする意味でも、即戦力で二塁か三塁を守れる人材が1人欲しい。また、23歳以下で遊撃を守れるのが百瀬大騎1人だけというのもあまりよろしくない事態だけに、遊撃手もできれば確保したいところ。ベイスターズ向きと思われる大学・社会人・独立リーグの候補としては、東北の安打製造機・松本桃太郎(仙台大)、侍ジャパン大学代表の4番を務めた大山悠輔(白鴎大)、広角に打ち返す打撃センスの金子凌也(法政大)、強肩強打で三塁・遊撃をこなす中山悠輝(東京ガス)、187cmの大型遊撃手・松田進(中央大)、走攻守のバランスが良い石井一成(早稲田大)、思い切りの良いプレーが持ち味の岡下大将(福島ホープス)らが挙がる。高校生では、侍ジャパン高校代表メンバーの松尾大河(秀岳館高)、高校通算47本塁打を放っている糸野雄星(明秀学園日立高)、外野も守れるスラッガー・石垣雅海(酒田南高)、今夏の県大会で横浜スタジアムで1試合2本塁打を放った森山孔介(藤沢翔陵高)らがいる。
☆外野手
左翼・筒香嘉智、中堅・桑原将志、右翼・梶谷隆幸がレギュラーである。3人とも元気なら他の選手の出る幕はほとんどないのだが、筒香と梶谷はシーズン中に故障等によるリタイア歴があり、桑原もレギュラー1年目だけに来年はまだわからない。そして、以前から「左が多すぎ!右の外野手足らんぞー!」と言い続けてきたが、今年も2人戦力外通告を受け(井手正太郎・渡邊雄貴)、青柳昴樹と桑原の2人だけになってしまった。「『4人しかいないぞどうすんだ』→『2人しかいなくなっちまった…』」とか去年と全く同じパターンやんけ!ただ、フェニックスリーグでは、飛雄馬と白根尚貴の内野手2人が外野手として試合に出場して適性を試されている模様。それに、今年の大学・社会人・独立リーグの候補は左打者が多いため、指名は高校生優先になりそう。高校生の候補では、内野手の欄で紹介した石垣、投打の二刀流で高校通算61本塁打の細川成也(明秀学園日立高)、持ち前の広角打法に長打力も付いてきた天本昂佑(秀岳館高)といったところがベイスターズのニーズに合っていそう。また、投手として有名な藤嶋健人(東邦高)は、投げないときは外野を守り、長打力と強肩で「野手としての評価の方が高い」とするスカウトも多い。大学・社会人・独立リーグの候補は、今回のドラフトではあまり縁がなさそうだが、長打力があるスイッチヒッターの田中和基(立教大)は走守の能力も高く、「金城龍彦2世」として面白いかも知れない。