ひと筆めぐり 【新発見・再発見・摩訶不思議・唯一無二】への楽しみ…

地域に息づく歴史のひと幕にふれ、…遥かなる往時に思いを馳せる

玉岩地蔵堂の組物 南丹市日吉

2022-09-01 | 神社仏閣
社寺建築『玉岩地蔵堂の組物』❷
(南丹市日吉四ツ谷海老坂)


山深い所にポッンとお堂が建つ。静寂の中に蝉しぐれを聴き社寺建築を見る。悠久の郷土歴史に思いを馳せ…´ひと筆めぐり´を楽しんでいる。
今回は南丹市日吉町の玉岩地蔵堂の須弥壇の組み物(彫刻)にスポットを当ててみた。古の宮大工の匠の技、発想、創造力に、至福のひと時を味うことができる…。
 本堂・須弥壇に主尊の地蔵菩薩が安置され、社寺建築の真骨頂の匠の技が堪能できる。禅宗様の様式を用いた詰組は格天井までぎっしり組まれ、立体パズルの高度な組み合わせである。基本的には『三斗』『出三斗』『肘木』の組み合わであるが、これらには一切の金具(クギ・ボルト等)は使っていない。
 この寺へ訪れたのは8月23日、お盆の施餓鬼法要が営なわれていた。飛び入りで法要に参加させて戴いた。コロナ禍の為、寺関係者のみ。お坊様(1人)と寺役員さん(6人)。仏教の真髄となる教えが凝縮した般若心経に、線香で邪気は消えてゆく…

「はんにゃーはーらーみーたー」「ぎゃーてーぎゃーてーはーらーぎゃーてー」(般若心経の一説)
日吉町の案内板には『三斗栱 (さんときょう) の形式で、大斗 (だいと) の上に肘木 (ひじき) を乗せ、その上に巻斗 (まきと) を三ツ並べている』と説明が入っている。これらの建築様式から見て、江戸時代中期頃と云われている。一度、訪れてみては…

本堂の地蔵堂


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