「佐竹曙山」、ご存知ですか?
「曙山」は雅号です。
第八代秋田藩主佐竹義敦です。
この殿さまの趣味が絵画です。
専門画人をしのぐほどの作品を残しております。
西洋画法を学び、それに基づいた作品を描き
その理論まで書き記した画人大名です。
佐竹家は元来常陸国を領していた名家です。
関ヶ原の戦いで東軍に参加せずに、秘かに西軍に通じたと見做され
出羽国に移封させられました。
私の郷里、秋田の殿様になりました。
それ以前の羽後国は豪族たちが領主になって、勢力争いをしておりました。
横手市以南を支配していたのが、小野寺氏です。
羽後国の殆どの領主が関ヶ原の戦いで東軍に加わる中
小野寺氏だけは、どっちちかずの曖昧な態度。
結局、領地没収、殿様は改易。
東軍に参加した領主たちは、それぞれ何処かの殿様になりました。
「佐竹曙山」?
田舎の殿様の名字と同じだ。
読書本との出会いです。
本の内容は分からないまま、図書館に借り出し予約。
読み進む中で、意外な事に遭遇してます。
郷里秋田蘭画研究をしている感じ。
平賀源内と角館出身の画家小野田直武
そして、佐竹曙山とのかかわり。
初めて知った事ですが
杉田玄白「解体新書」の押絵制作に
郷里の画家小野田直武が業績をのこしております。
この本は
画ノ用タルヤ似タルヲ貴フ 佐竹曙山 成瀬不二雄著(ミネルヴァ書房)です。
まだ、読書半ばですが
読書による、未知なる分野の出会いに感動したままを
ブログに投稿しました。