今日の日本経済新聞です。
新聞、殆ど読んでない感じ。見出しをちょっと覗く程度。
これは毎日繰り返されていること。
でも、今朝の新聞!
郷里、秋田に関する記事が2件掲載されております。
郷里を去って50年、それでも気になります。
秋田支局勤務の記者の頑張りに、感謝したい気持ち。
記載記事は「列島追跡」と「新興人図鑑」
切り抜いて、じっくりと読みました。
新聞の活字を読むのではありません。
その行間に潜む郷里の現状の面影を探っております。
「列島追跡」で取り上げられた秋田県知事選挙。
現職佐竹氏(69歳)、前職寺田氏(76歳)の出馬・対立。
人口急減、停滞感を背景に共に保守系基盤の強いところ。
それにしても知事経験者の長老に頼らなければならない構図が異例です。
先日「春の音楽祭・佐藤宗幸トーク歌唱コンサート」でのお話です。
東北震災の復興が進む「ある町のまちづくり」の事例紹介がありました。
「還暦を迎えたものは皆、これからの町づくりに口出しをしないようにしよう」
町づくりを若者に託した、素敵なシニア世代の主張に感動しました。
もう一つの掲載記事。
秋田の里山の恵みをお届けする山菜採り代行サービスの
山菜ガール・栗山奈津子さん。
この記事、読めば読むほどに目頭が熱くなります。
郷里の雪解けの山河を思い浮かべます。
木々が芽吹き、山菜も大地に生え出します。
遠い遠い昔の事です。
島倉千代子の「東京だよ、お母さん」の唄声が巷に流れていた頃
郷里の母に親孝行のつもりで、東京見物にお誘いしました。
40年前の話です。
あの時の母の気持ち、華やかな東京見物のワクワクとちょっと違います。
郷里を出て、都会で働く息子の元気な姿を見て、一安心。
後は東京に居ても、郷里の裏山の山菜の芽吹きが気になって仕方がない様子。
私も母の子です。そして山の子です。
何処に何が何時頃、それが採れるのか。
すべて生活の知恵の中に組み込まれております。
それは奥山に暮らす人々の、生き甲斐の楽しみです。
採り立ての山菜を背負い、朝一番の路線バスに揺れれること一時間、
街中の朝市での山菜の商いが、母の趣味であり、生き甲斐でした。
この母から山菜採りのルールを教わりました。
「全部採るな。翌年のために残して置くことを忘れるな」
その母も6年前、山里一番の長寿で96歳の天寿を全うしました。
郷里の山菜を通じて、秋田の食文化を都会に発信し続ける山菜ガールの
栗山さんの取組み、とても素敵なことです。
彼女は山菜採りを趣味にし、生き甲斐にしている婆さん、爺さんたちの応援団長です。
今日の新聞記事の切り抜きを、朝の公園体操の仲間たちに
郷土自慢をしながら、応援の輪を拡げがたいと思います。
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