

昨夜は想定外の雨。
自然観察教室の仕事帰りに駅前カフェでくつろいでいたらとんでもない事態に!!

稲光がビシバシと光るのを眺めながら、長居して雨をやり過ごしました。
稲妻といえば、「蜘蛛の巣の稲妻模様」って、なんのことか分かりますか?

以前、ナガコガネグモが巣に作るこの白い糸の塊(隠れ帯)を「稲妻」と表現したお客様がいました。
素敵なセンス!
この隠れ帯がなんなのかというと、自分の身を隠すためとか、網の張りを調節するためだとか、紫外線に反射させ獲物を集めているとか…、いろいろ言われております。つまり、まだはっきりと解明されてないようなのです。
この巣を棒で軽くつついてみると、網をゆすって威嚇してきます。おもしろいのですが、蜘蛛にとっては迷惑な話なので、ほどほどに…(^^;;

蜘蛛の糸はとても丈夫で、トンボやセミも捕まえてしまいます。
ちなみに、蜘蛛は獲物をバリバリ食べるわけではなく、まず後でぐるぐる巻にして動けなくした後、毒液を注入し、弱ってきたところで体液を吸うんだそうです。
だから蜘蛛の巣にはひからびた残骸がたくさんついていたりします。
そして、秋はいよいよ繁殖のシーズン。

上の写真はジョロウグモです。上にいる小さいやつがオスです。下にいる大きいのがメス。大きさの違いに驚かされます。
この体格差ですから、オスはメスの寝こみや弱ったところにこっそりしのびこみ、交尾をします。
卵を産むために栄養を蓄えなくてはいけない雌にとっては動く物全てが子どものための栄養なのです。
最近読んだ記事によると、あるクモでは交尾にかかる時間が10秒を超えるとオスは食べられてしまうんだとか。しかも雄の体は一生に2回しか交尾できない構造になっているのだそうです。
そのため、雄は相手を見極めるために慎重になり、それが、回り回って近親相姦を避けることにつながっているんだとか(近親者は体の作りが交尾に時間がかかるようになっているんだそうです)。
まだ仮説の域かなと思うのですが、そうだとしたらなんて厳しい世界!!
出典は2016年のナショジオのニュース記事→こちら
一見静かな秋の森では、今まさに壮大なドラマが展開中なのです。
【今朝は公園カフェ】

今日もいい日になりますように!