はじめに
「Bを打つ、いい方法ってないですかね。2年ほど挑戦してるけど、なかなかうまくいきません。うまく手を当てたいのですが、タイミングが難しく、ゆっくりのトスだと、ジャンプの後空中で待ちきれないし、速いトスだと、手に当てにくいのです。」
という相談を受けました。
その修正方法を御紹介しますが、その前に、この選手の場合、どうしてそのような問題が起こったのかについてお話します。
そのほうが同様の問題を抱えて悩んでいる選手のみなさんは自分の場合の原因を見直し、今回御紹介する方法が使えるのかどうかを検討できると思うからです。
ちょっと、回りくどいお話になりますけど、お付き合い方よろしくお願いします。
彼のAクイック
彼が打っていたAクイックについてお話します。
ボールの色と、アタッカーのシャツの色を対応させていますから、見比べて下さい。
また、図面上アタッカーは2メートルくらい幅跳びしているように見えますけど、これは動作を分かりやすくするために横にずらしたための図面作製上の理由によるもので、実際にはグレーシャツ、オレンジシャツ、緑シャツ、青シャツというのは、同じ場所で空中にジャンプしているというように御理解願います。
ジャンプのタイミングは、ボールがセッターに入る前、つまり●のところにあるころ、白シャツからグレーシャツのような感じでジャンプし、
●のとおり、セッターがトスアップする時点では既に、オレンジシャツのとおり、ネット上に体が出て、クイックの体勢になっているという感じのジャンプタイミングを採っている選手でした。
●にボールが来るころには、右手を大きく振り被り、
●にボールが到達した時点で、腕を振り抜いてヒットする
という、このような極めて速く、そして威力のあるAクイックを打っていたのです。
しかし、この打ち方がBクイックを打つに当たり、障害となっていたのでした。
明日に続きます。
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