メンバーの募集

メンバーの募集開始
私がバレーボール部員を集めようとしているという噂は４月になってすぐに職場内に広がり、それを歓迎する技官の一人が募集のポスターを作って来ました。
なかなか立派なものでした。
このポスターを職場内に掲示してもいいか、というわけです。
私、嬉しかったのです。しかし、よく見ると何とデカイ文字で
「所長が直接指導してくれます。」
と書かれているのです。
私は思わず吹き出しました。
これはダメですよね。

「おい、おい、これはちょっとまずいでしょ。」
私が笑いながらそれを指摘すると
「何でですか？所長がご指導されるんでしょ。」
技官は言いました。
「ま、そうなるかもしれんけどさ、でも、こんなこと書いたら、皆が逃げて行くよ。」
「皆、所長が指導されるんだろうって思っていますよ。」
「そうかもしれんけど、ダメだって。」
「いいと思ったんですけどね。｝
「そもそもだね、私が指導をするっていうのは売り文句にならないよ。そういうことを言うこと自体おこがましいと思われるでしょ。」
「そういうものですか。いいと思ったんですけど・・・・」
「だめ、だめ。そこだけ書き変えなさいや。」
「これ、１２枚も印刷したんですけどね。だめですかね。」
「うん。申し訳ないけどね、これはやり直しだわ『一緒に楽しみましょう』くらいにしといてよ。」
そう言うと、その技官は首をかしげぶつぶつ独り言を言いながら、部屋を出て行きました。

ありがたい話です。
今回の熊本はチームこそありませんが、チーム立ち上げに対する関心は高く、その意味で今回もいいチームができるかもしれないという気がしてまいりました。