約1時間に渡って、ミーティングと言っても私のほうが一方的にビデオを見せ、方向性についての話をしたわけですが、そのミーティングを行った翌日、一人の選手が私の部屋を訪ねてきました。
そして言うのです。
「礒野さんが、最初からあまり熱く語られるので、私は、わけのわからない若手選手は引いてしまうんじゃないかと、心配しましました。」
本当に心配しているという表情で助言してくれたのですね。
この方は、民間でバレーボールのクラブチームをも立ち上げ、そこの監督みたいなこともしている方でした。
それなりに経験を有する方なので、あまり無視できない意見です。
しかし、私は、この親切な助言に対して異を唱えたのです。
「心配する気持ちも分からなくはないけど、あれに引いてしまった若手はそこまでのものだと思うけどね」
私がそう言うとその方もまた自分の意見を述べ始めました。
「あのビデオで見たようにうまくいくでしょうか。熊本では経験者もそこそこいますし、そう厳しくしなくともチームは立ち上げることができると思うのです。外での練習や筋トレ、走り込みみたいな練習をするとなると、経験者も揃わなくなるのではないかと・・・。経験者が少ないと、素人ばかりでは、なかなか勝てないし、チームの士気も下がり、成り立たなくなる気がするんですけど」
「まあ、それもあるけどね、自分の考えはちょっと違う。自分はまず、バレーのうまい下手よりもね、ハートが大事なんだよね。」
「はい。」
「いかに、健気に取り組んだかということが大事でね。そういう姿勢が色々な場面で勇敢に振る舞うようになったり、あきらめないしぶとさを生んだり、そういうのにつながるのです。だから、今までも、どの職場に転勤してもチームは立ち上がったし、結果的に良い成績も残しました。しかし、良い成績はあくまでも結果的にそうなっただけ、勝っても意味のない勝利もあるし、負けてなおそこに意味がある場合もあるんですよね。それは、バレーボールにどう取り組んだのか・・・そこにポイントがあると思うのです。ノホホンとやるのがいいのなら、それをやるメンバーで集まればいいし、意味を見い出そうとするバレーをすれば、それに共感するメンバーが集まって来るのです。ただ、バレーをするメンバーを集めるのではなく、ハートのある人間を集めて、その人たちにバレーをさせてみたいのですよ。」
私は、また、また、その人を捕まえて熱く語ってしまいました。
連絡しなくて申し訳なかったのですが、
ランタンは11月5日に亡くなりました。
あと1か月でちょうど10歳になるところだったのですが…
元気だったのに残念でなりません。
磯野さんに気をかけていただいて
ランタンも天国で喜んでいる事と思います。
ありがとうございます。
今はまだ辛い気持ちが勝っていますが,
二匹が残してくれた「足跡」は一生消えること無く
残っていくと思います。
おっしゃるとおり,二匹の「無償の愛」の気持ちを見習って,すべての者に優しく生きていきたいものですね。
ありがとうございました。
どこに行けば会えますか?
ただ、なかなか、お会いするのは難しいかもしれません。
コメントは私が承認しないと、誰も見ることはできない設定にしてありますので、とりあえず、どのような選手(経験やポジション)であるか等教えていただけませんか。
一般に練習場所等明かすと色々と不都合が生じる可能性もありますので、連絡先を御教示いただくと個別に調整できるかもしれません。