ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

ブロックを越えるスパイクを打とうという意識が災いするという話

2014年08月13日 07時49分14秒 | アタック練習

はじめに
相談者のmadaoさんの場合、ブロック越えのスパイクがうまくコート内に納まらないという状況が生じるということですので、昨日に引き続き、本日もその原因について私が思うところの話をさせていただきたいと思います。

ブロックを越えるスパイクを打とうという意識が災いするという話
昨日の記事で御紹介した問題に続く二つ目の問題として私が考えますのは
「ブロックの上を越えるスパイクを打つ」という、その意識なんですね。

例えば下図を見て下さい。
今、赤シャツのアタッカーが
    ネットから1.5m離れた位置でスパイク
します。

この時の
    打点は3.1m
です。

ここで、赤シャツのアタックを阻もうということで、黒シャツのとおりブロッカーが登場します。
そこで、赤シャツのアタッカーはこのブロックの上を越えて、コートの空いた所に落ちるスパイクをしようと考え、ちょっと控えめのスパイクスピードにして
     時速60km(秒速16.7m)
のスパイクを打ち、加えてスパイクを打つ角度ですが、図の○→●のようにちょうどブロッカーの所で、のボールの高さがヒッティングした時の高さより10cm高い
     床上3.2mの位置を通過する
ように少し上向きのスパイクを打つのです。

するとどうなるかと言いますとですね。
図のとおりそのボールは
→●→
というように飛んで行き、アタッカーの位置から16.9mも先のほうに落ちてしまうのです。


もう少し詳しく説明しますと、時速60kmのスパイクだと、ブロックを通過した後もほんの少しボールは上昇を続けてその頂点は、ヒッティングポイントより横向きに3.24m、上方に0.18m高くなった床上3.28mのの位置となります。
その後ボールは下降をはじめ●位置で打点と同じ床上3.1mとなりますが、この位置はアタッカーからすると6.48m(3.24m×2)、ネットからすると約5mの位置になります。到底、コート内に納まりそうな気配は感じられません。

おわりに
これもまた空気抵抗を無視して計算したものですので、空気抵抗を受けるバレーボールはもう少し手前に落ちるかとは思いますが、それでもなおちょっと上方向に打っただけで、ことのほかスパイクボールの弾道は伸びてしまうということがお分かりいただけると思います。


こうした問題を理解した上で、madaoさん希望のスパイクを習得する方法をを明日から御紹介して行きたいと思います。

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