ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

思わず、え~っ! っと声を上げたビデオの内容

2011年01月27日 11時46分30秒 | 技術・練習方法全般

はじめに
昨日の記事「
思わぬ、落とし穴が・・・・」の説明をもう少しいたしますと、あのコンビネーション練習までにも、個別でスパイクする練習はさせていたのですね。
で、他の選手と交差したり、流れの中で打つのがどれくらいできるかのシュミレーションしてみたのが、初日だったのです。
思ったよりいい出来でした。
前衛両サイドが素人選手で、この二人には徹底して速く入らせることを意識させ、ここを起点に他の選手もブロックが完成する前に打ってしまえというスタンスで練習させたのです。

結果、相手のブロックもつきにくいだろうけど、こっちもなかなか打ちにくいというところで、合わせるのがやっとという感じでしたが、一応ぶつからずに入れることや、形のイメージはつかめました。

中衛センターとレフトオープンの選手は入れ変えて1月に満たない状況でしたが、レフトオープンは中衛センターのころライトに回って片足ジャンプのセミを打つのと同じ感じでレフトからの平行を打っておりました。
中衛センターにコンバートしたキャプテンは、足が速く、器用でパワーもあり、ハートも熱い選手でした。

ただ、いずれの選手も打点はないので、例えばBカットくらいからでもポイントを取るといったような芸当はなかなか難しいのです。

転勤先の沖縄にビデオが届いて驚いた
5月、転勤先の沖縄にDVDが届きました。
大会のビデオでした。その内容を見て私は思わずうなりました。
サーブカットに前衛ライトの素人選手が入るため、サーブカットに難があるという問題について、サーブカットのときだけ、中衛ライトと前衛ライトの選手が左右入れ替わるというフォーメーションを採っていたのです。
図にすると下図のとおり、オレンジシャツの6番が本来の中衛ライト、黄色シャツの3番が本来の前衛ライトですが、サーブカットのときだけ入れ換わるのです。


で、中衛ライトの選手が中衛センターのすぐ横でサーブカットに入り、そこからCクイックを打っているのです。
で、一本打った後は、下図のとおり本来の前衛ライトの選手(素人の左利きの選手ですね)と入れ替わり、中衛ライトをやるのです。
チャンスボールの場合はそのまままっすぐ緑シャツの位置に下がります。

私の転勤後に、自分たちで対応してみたとのことでした。

私は、驚きましたし、こういうことを自分たちで工夫し挑戦している姿に感動し、思わず「お~~っ」と感嘆の声を上げました。

サーブカットではAカット70%を出すも…
また、この大会で市郡の優勝チーム相手に0-2で負けはしたものの、2セット目に18-21まで肉薄したセットがありました。
この試合では、コートに入る際の整列時に選手が肩を組んで並ぶなど一丸となって戦うことを意識したしぐさが随所に見られました。
で、私は嬉しかったものですから、送られてきたビデオの4試合分のプレーすべて(約2400プレー)について、細かに記録し検証してそのデータを送り返したのです。
その時のデータの詳細は、また後日紹介しますが、当方はサーブカットでAカット70%を出しながらも、Aカットをしてもなお、サイドアウトが取れない場面があり、肉薄しつつも、最後は力でねじ伏せられていました。
その時の相手のAカットはわずか22%なのですが、絶対的な攻撃力を持っているチームなのですね。私もAカットを目指すよりBカットから点を採る方法を考える方針なのですが、Aカットが入ってアタッカーとブロッカーがマンツーマンの状態になった後の対応が、まだ相手の方が上なのですね。
手っ取り早いのはBカットからでも、勝負できるエースアタッカーを入れることなのですが・・・、それが叶わないわけですから
やはり、攻撃面では、もう一工夫必要なのかもしれません。

よい効果も見えた
一番特徴的だったのは、相手チームのブロック参加率(1回の攻撃に対して、何枚のブロックが来ているか)が私が監督として参加した12月の大会では1.32枚~2.24枚であったのが、5月の大会では0.93枚から1.90枚と下がっているのが判明し、これは、明らかに攻撃を速くしたことの結果の現れであると考えられました。          
なかなか、いい感じに進んでいる雰囲気が伝わってまいりました。

転勤しても、こうやって頑張っている姿を見ると、ほんとに嬉しいものです。

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (せれまま。)
2011-01-27 16:40:04
勝負できるアタッカーも大事ですけどね^^
ママさんですし、地域や仕事や子育てもありますからね^^工夫や努力も本当に大事です!
勝ちにこだわり、いい選手ばかりそろえても、それはそれで強いチームになるでしょうが、面白みにかけるような気がします。
バレー好きが楽しく真剣にやるから、ママバレーは楽しめるんでしょうね^^
磯野さんはいいチームに出会えましたね^^
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ありがとうございます (磯野)
2011-01-27 17:37:03
せれママさんが言われるとおりですね。
たった一人の選手が入ったばかりに、チームが壊れるってのもありますしね。

結局は、色々な意味でハートのある選手でないとだめですね。プレーの前にハート。大事だと思います。

ほんとにいいチームでした。
返信する
Unknown (ポン)
2011-01-27 22:03:33
数字だけでは判断出来ませんが、Aカット70%で22%のチームに負けるというのは、磯野さんの仰る通り攻撃力の差とブロック(高さ)でしょうかね。通常であれば、Bカットなら2枚は確実にブロックに付けると思いますから、それでも決められてしまうというのは、高さと技術の差が大きいと思いますね。でも、まだコンビを始めて間もないチームが18点も取るのはそれだけでも意味があるし素晴らしいですね。鹿児島のチームの皆さんであれば、試合を終えて、自分達の強みと弱みをしっかりと理解して次に繋げるんでしょうね。
自分達で考え、工夫しているチームはホントに強くなるし、楽しそうにプレーしますよね。私もそういうチームは大好きです(笑)

返信する
そうですね・・・ (磯野)
2011-01-27 23:12:28
やはり、相手の方がスパイクのパワーもありますし、バレーボールもよく理解していますし、実績あるから落ち着いているのですね。
当方はブロックとレシーブの連携もまだまだですし、ブロック自体も無理して跳び過ぎて空中姿勢が崩れて吸い込みとか、簡単にワンタッチで出されるとかもありましたね。
でも、ポンさんが言われるように、工夫しようという姿勢は旺盛ですからね、頑張ってくれると思いました。
一度、この動画もポンさんに見てもらい意見を伺いたいものです。
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