ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

攻撃的なチームを作る(その16・・・選手が見たことのないものを見せることにしました。)

2014年06月11日 07時47分03秒 | 技術・練習方法全般

選手が見たことのないという、自分たちのプレーをまずはビデオで見せることにしました。

このチームの練習に私が参加するようになって1週間目、つまり2回目の練習日になるわけですが、この日に行われた練習試合の結果について、私は、選手にしっかりと認識させるべく、ビデオに編集して回覧することにしたのです。

っと言いますのは、彼女たちは、自分たちの力について把握しているようで把握していないと感じたからなんです。
力がないわけではありません。
しかし、その力をうまく発揮できない場面があったりします。

それは、ボールを扱っていない選手の動き方が邪魔になったり、ボールにコンタクトしようとする選手の判断スピードであったり、まあ、そんなことです。
行きつくところ、個人個人のプレーはある程度のレベルにありますが、チームでプレーするとなると、なんとなく、お互いがどういうプレーをするのかということが理解されていないのです。
ですから、ボールが上がってから初めて、次のプレーは誰がするのかや、どのようなプレーをするのかをそれぞれが判断しているという節が見受けられました。

そこで、これからの練習では、まず、個人、個人が確実にプレーできる状態を作っておき、他の選手のプレーを信頼することで、自らの判断スピードを上げ、プレーのスピードを上げて行こうということを選手に話したのです。

現在のプレーというのは、相手からチャンスボールが返ってくると分かっても、味方のパスがセッターに入るかどうかが心配なので、中衛の両サイド等はコート内で張り、万一パスが乱れて自分のところに来た場合に二段トスを上げよう等と準備しているわけですね。
だから、味方のパスがセッターに入ると分かったらそこから初めてアタックの準備を始めます。
ですから、トスもその分ゆっくり目のトスを上げないと、アタッカーが十分な体勢でスパイクすることができなくなります。
その結果、相手のブロック陣もレシーバー陣もしっかり準備してこれを迎え撃つことができるということになるわけです。

このパターンでもしっかりしたエースがいれば、結構勝負できます。
しかし、当方の場合中衛両サイドは大人になって初めてバレーボールを始めたという選手です。絶対的なエースというレベルまでは達していないのです。
ただ、一応スパイクが打てるレベルには達しているのでプレースピードや判断スピードを上げるべく、各自に確実な信頼できるプレーをさせようというのと、一連の流れの中でスパイクをしたり、レシーブしたりがリズムよくできるような練習をして行こうと考えたのです。


そこで考えたのが、まず、パスを正確にセッターに入れる練習をし、これができるようになれば、アタッカーは相手チームからの返球が自分のところに来ないということが判明した時点で、二段トスの準備ではなくアタックの準備に入らせることができはしないかということです。
相手チームからチャンスボールが返球される時点で、アタッカーがすぐにアタックの助走開始ポジションにつくことができれば、あとはセッターへの返球にタイミングを合わせ、トスが上がる前に、アタックの行動を起こすことができます。

その結果、トスを見てから対応しようとする相手チームの守備よりも、より速い動きで攻撃を仕掛けることができます。
簡単に言うとこんな感じなのです。
で、そのための大前提が、それぞれのプレーが確実にチーム内で正確にこなされるというのを、各選手が信じられるレベルまで持って行くことなのです。

個人のプレーの精度を上げ、次にチームでプレーする場合にしっかり声を出して精度の高いプレーをその中で展開できるようにして行くようにしないといけません。
まずは簡単なところからで「オーライ」とか「頼む!」とかの声出しをしっかりして、誰がプレーするのかの判断を早くする練習に取り組むことにしました。

その取っ掛かりとして、まずは、彼女たちが見たことがないという自分たちのプレーを見せるべく、練習試合のビデオを回覧することとしたのです。



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