ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

ブロックワンタッチのボールを確実に処理するために(その3・・・レシーブフォーム)

2012年03月09日 07時59分38秒 | レシーバーのプレー

はじめに
ブロックでワンタッチしたボールに対して、レシーバーが反応し、それを二段トスにするための方法としては、通常はブロッカーが「ワンタッチ」と発声して、その声を聞いたら、レシーバーがその弾かれたボールを逆サイドにトスアップするというのが、よく行われます。
しかし、今回提起された問題は、その声に反応してプレーできるようにするにはどうすればよいかというところにあります。
今日は、そのお話をします。

ワンタッチ等でコースが変わったボールに強いレシーブフォームを体得する
昨年11月ころに、中衛センター養成プロジェクトの記事をアップいたしましたが、あの中で私は、予測で動くと「当たるも八卦、当たらぬも八卦」状態になるので、トスやアタッカーの走り込み状況、味方のブロックの状況等を見て、把握した事実に基づいて動くようにするというお話をいたしました。

実はワンタッチの処理も同じようなことが言えます。
ブロックに当たらないスパイクしか来ないと思って、突っ込んで行くと、ワンタッチしたボールが高く来た時に太刀打ちできません。

下図のようにしてスパイクをスタンディングで打ってやり、レシーバ-がピンクシャツの位置で構え、そこから青シャツのとおり、スッと飛び込んでレシーブするのですが、このとき、
ボールが→●としか来ないという前提で頭から突っ込んで行くと、高めのボールが飛んで来た時レシーバーは対応ができません。
この時、青シャツのとおり、腰を落として低い位置からボールを見つつも、頭を起こしておくことが必要なのです。

このレシーブにおいて、例えば下図を見て下さい。ピンクシャツで構えてオレンジシャツの選手のとおり、目線を低くするために、膝ではなく腰を曲げ、頭から突っ込んで行く状態になると、あまり良くないのです。
もちろん、この場合でも→●のボールが来ればレシーブ可能です。しかし、次の図を見て下さい。

下図の場合は、ピンクシャツの位置で、→●のボールを予測して、オレンジシャツのとおり頭から突っ込んで行ってしまったところ、そのボールがのとおり、やや高めのボールが来たために、体を↑の方向に起こして、青シャツ状態となって、オーバーカットしようとしています。
しかし、このように、重心が下から上に移動しつつレシーブすると、ボールにコンタクトする腕は前から後ろのほうに動く感じとなり、ボールは後方に弾いてしまいやすくなるのです。

これを防止するために、スパイクレシーブの時、腰を曲げて頭から突っ込むのではなく、
膝を曲げ、腰を落としつつも上体は起こした姿勢でレシーブ位置に入って行くことが必要なのです。

するとレシーバーは、同じ青シャツの位置で前向きに体重移動しながら、のボールはオーバーカットで処理して前方向にボールを飛ばせますし、下図のとおり、同じ場所で前に移動しつつ→●のボールも青シャツのとおり、アンダーレシーブできるのです。
さらに、前のほうに落ちるのボールに対しても、その直前の動きのままで黄色シャツの選手のとおりボールの下に潜り込んで処理することができます


もっと高いコースにボールが来たらどうする
より高いコースにボールが来たらどうするのですか?と言う方がおられた場合は、次のように説明してください。
下図のより高いコースに来たボールは、
中衛の選手の場合は後衛の選手に任せる。
後衛の場合はノータッチなら見送ってアウトにするが、ワンタッチなら、例外的な対応で頑張って触る。
もっとふんわりとした高いボールであれば、声を出してレシーブしやすい選手のほうがパス(二段トス)するということになります。


本日ここまでです。
明日はこのレシーブ方法を理解した上で、練習方法についてお話しします。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
SORRYさんへ (磯野)
2012-03-09 21:38:23
コメントありがとうございます。
フォームをある程度固めて、後は、反復練習ですね。コーチの方の協力があると必ずできるようになりますし、後は、実戦経験を積むことが何より効果的だと思います。
頑張ってください。
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なるほど! (SORRY)
2012-03-09 09:52:08
磯野様待ちにまった記事アップありがとうございます。この問題でレシーブの姿勢をどうするなんて考えたこともありませんでした。いわゆる声をきいたら反応するという事以外に方法はないのかなと思っていました。根性出してって感じで。次の練習方法もあるんですね。
楽しみにしています。

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