ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

バスケットボール選手がBクイックに挑戦したら、こうなりました。(初日の動画)

2012年03月06日 07時46分35秒 | アタック練習

はじめに
今年は、まずは6月に行われる職場の九州大会で優勝を取りに行こうということで、12月から走り込みをさせている段階です。

その合間に週1回体育館での練習をしておりますが、各選手本業の競技(柔道、サッカー、バスケット、陸上等)の練習がありますので、バレーの練習のほうにはメンバーが5~6人しか集まらないという状況です。
しかし、それはそれで良いのです。
パーツごとの集中した練習をすることができますので、まったく問題ありません。むしろ、初心者の多い私の職場のチームでは、少人数の練習も私は歓迎しています。


本日のメイン練習
そんな中、昨年ライトオープンを任せていたバスケットボールのW選手が練習に来てくれましたので、試しにBクイックを打たせてみました。


バスケット特有の身体能力を見込んでのものです。

彼は、パスなどもまだまともにできない状況にありますが、体幹やスナップ等の筋力がずば抜けている上、身長があり、ジャンプ力もある選手です。空中バランスも格段にいいのですね。
そこを見込んで、Bクイックを教えてみました。

床の上でのミート練習をした後、その日のうちにネットを使ってスパイクしてみましたが、なかなかのものでした。

ネットが2m30cmしかないというのもあるのですが、素人で、Bクイックは初日という状況で、これだけ打てれば大したものです。

それでは、動画を見てあげて下さい。
うちの選手用に、修正等のコメント入りの動画にしてありますので、6分ほどありますが、時間の許す範囲でご覧ください。

初めてのBクイック(バスケットボール選手の挑戦)
 

クイックを打つ選手に対する考え方
クイックについては、相手チームのブロッカーに対して、打って来る可能性があるという風に思わせることができれば十分なんですね。
そのため、まともにスパイクできなくても、当たりそこないでも、相手コートにボールをねじ込むことさえできれば、それで良しと考えるのです。


後は、おとりとなるよう、しっかり走り込んで懇親の力でジャンプしてもらえばいいわけです。

したがって、スパイクを打つことは大事なのですが、トスが来なくても健気にジャンプし続けるという真面目な選手が性格的に向いていると思うのです。

また、パスやオープンのスパイクに比べて、クイックのほうが難しいという偏見もなくすべきと思います。ひとつのプレーとして考え、そのための練習をして行けば、初心者であっても、そのプレー(今日の場合はBクイック)を習得していくものです。
私は、パス等の基本は大事だと考えていますが、身長、体格、性格、動き、いろいろ見て、その選手にできそうなプレーをまず習得させ、バレーボールを好きになってもらうことが、初心者の指導には欠かせないものだと考えています。

練習の目的と方法
この日の練習も、Bクイックをしっかり合わせていくというのはもちろんあったのですが、どういう状態であっても、必ず手抜きしないでジャンプするように習慣付けるために、敢えてパスが乱れた時にクイックのトスを回したり、フェイクを掛けつつ立て続けにBクイックのトスを上げたりして、W君には、いつでも手抜きせずにしっかり走り込んでジャンプするということを体得させることに重点を置きました。


スパイク練習は10分間行い、5分の休憩をはさんで、さらに10分間連続で行いました。W君には、バテて来た時に集中力を切らさず、しっかり入って来ることを求めたのです。
うちの職場のアタッカーは、一人を除き全員がバレー歴1年未満の初心者ですが、身長が高く、身体能力も際立っているので、クイック等速い攻撃のほうが向いている感じがいたします。

こういうプレーをしっかりやってもらうべく12月から全員に走り込みを奨励し、その走り込みにも手抜きしないよう、2月末にクラブ対抗の駅伝大会を開催しました。
その効果は十分感じられ、この日の練習では、「苦しい…」と言いつつも、最後までしっかりクイックを打ったW君には拍手を送りたい気分です。

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2 コメント

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なおさんへ (磯野)
2012-03-06 17:49:12
お疲れ様です。
コメントありがとうございます。
オープンスパイクの難しさは、正になおさんが言われているところにあるような気がいたします。
アタックについて、オープンスパイクより、クイックのほうが難しいと言われる方もいるのですが、私はオープンスパイクのほうが難しいと考えています。
その点クイックは、ジャンプのタイミングと位置さえしっかり体得すれば、結構打てるものなのです。
クイックは、どちらかというとセッターのほうがちょっと難しいかもですね。

それに比べてオープンは、アタッカーのほうがトスに合わせて打つという感じですから、ボールの軌道を見て、ジャンプ位置を判断し、タイミング見て走り込まないといけませんから、ほんとに難しいのです。
今、記事アップの要望が来ているのは、ワンタッチ後のボール処理を確実にするための方法、速攻中心の攻めをして来るチームへの対応方法、の2件ですので、順番どおりお話していき、その後にオープンスパイクについて図面や動画を準備して記事アップさせていただきますね。
できれば、練習パートナーが一人いると、かなり確実に技術アップを図れるのですけどね。
どうしても、一人で練習せざるを得ないということであれば、ちょっと工夫できないか考えたいと思います。
すこし、お時間を下さい。
返信する
ご無沙汰しております。 (なお)
2012-03-06 13:54:13
遅くなりましたが、今年初めのコメントとなります。
いつもブログの更新を楽しみにしながら僕の『人知れずトレーニング』のバイブルになっています。
最近の記事は特に興味をそそられます!!
今日の記事はバスケットマンさんのスパイクでしたがいやはや参りました・・・。
体力、筋力があるとはいえ一日であそこまでの順応性・・・、すごいです。
昨日僕も練習日で、ポジションはレフトオープンだったのですが修正点がたくさんあるなかで
特に自分で気になる箇所が二つありました。
それは前回大会の報告をさせて頂いた時の試合の録画を見ても感じた事だったのですが。
まず1点目はボールの落下地点の真下、もしくはそれより前に入ってしまいかぶり気味に打ってしまうのです。
2点目は1点目でそんな状態になってしまうからこそなのかもしれませんが、コートにいれなきゃいけないって意識が強くなってただあてに行くというか・・・、肩から手が振り切れてないんです・・・。このあてに行く様は非常に本人も傍観者から見てもかっこ悪いんですよね~。(--;)
前大会の動画を見て自分のフォームは頭に焼き付いているので昨日の練習では自分がどういう状態で打ってしまってるのか、打つ手の動き等はすぐ想像することはできたのですが・・・。

自分なりの考察としてはボールを使わない状態での踏み切りは最後歩幅を広く取れているのですが、ボールに合わせるとなると気持ちが焦るのか落下地点近くからほぼその場ジャンプに近い状態になってしまう為、かぶり気味になってしまうんだと思います。
トスが上がって来る時の目線の向け方もあるんだと思いますが。
説明が下手で申し訳ないのですが、録画で見た自分のフォームと録画を見る前に想像してた絵とにギャップがありすぎて、そこを直そうと考えれば考えるほどちょこまかとした動きになってしまい思い切ったスパイクが打てない悪循環に陥ってる気がします。
打点をなかなか合わせれなくてもボールを持ってない時の助走みたいな理想のフォームは崩さないようにして踏み込んで行って調節していくものなのか、気持ちの部分も含めて整理ができてないんだと思います。

チームメイトの事情もあって練習量は少ないんですが、少ない練習の中でもポイントを整理してまず一つ目、できたら二つ目と意識を持ってやると少しずつ前に進みだすと思うんですが・・・。
礒野様が書かれてるテーマの連載が落ち着いてからで結構ですので何らかのアドバイスを頂けると幸いです。
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