はじめに
職員のメンタルヘルス、不詳事故の防止という観点から、課長以上の幹部職員による受け持ち職員に対する面接制度が設けられていたのです。
しかし、やや形式的な面接になっている状況が見受けられたため、より実効性のある新面接制度について検討したのです。。
その特徴としては、
1・・・・一般職員の中から面接官を選んで、この方たちに面接官として力添えをいただく。
2・・・・従来、課長以上の幹部が自己の受け持ち職員に面接する運用としていたところを、今後は、面接を受ける職員のほうが誰に面接してもらうかを選べるようにする。
3・・・・被面接者が上司や周りの職員に知られたくないことは面接記録表に記載しなくていいことにする。
4・・・・面接結果については、被面接者が面接表を記載し提出する。
しかし、これらの新しい方法を盛り込んだ新面接制度には幹部や本部からいくつかの反対意見や疑問が投げかけられました。現在、その内容についてお話ししています。今日は、一般職員を面接官に指定することに関する反対意見についてお話します。
一般職員を面接官に選定することに対する反対意見
一般職員を面接官にすることについて、次のような反対意見が出されたのですが、これに関してはそれぞれ、次のように考えていたのです。
1・・・一般職員では守秘義務等を守れるか問題がある。(幹部)
一般職員から面接官を選ぶと言っても、誰彼見境なく選ぶわけではありません。全員で投票して、それなりの人格を備えた人を選ぶのです。面接制度の運用をする前にしかるべき研修も行います。私は、守秘義務等については一般職員であっても十分に理解して、時には幹部以上に気を使って、これを守ってくれると思うのです。
少なくとも、一般職員だからと言って職務上知り得た秘密を守る能力が劣るというのは間違いで、幹部と言えども昔は一般職員であったことや、一般職員の中でも人格的に優れた人物が少なくないということを考えると、その辺の感覚は決して幹部に引けを取るものではないと考える訳なんです。
2・・・一般職員では職場の運営に関する事項について、責任ある回答ができないのではないか。(幹部・一般職員)
それは、確かに即答できない部分はあります。そういうことについては、一度幹部職員に確認して回答してやれば足りると思うわけです。課長等による面接であっても、全てについて即答できる訳ではないので、それと大して変わらないのです。
3・・・面接技法や助言指導方法に関する不安。幹部のように対応できるかの問題がある。(幹部)
これは、まったくそうは思わない。役職で面接官を指定される幹部職員よりも、一般職員の中から選挙で選ばれて面接官になり、しかも被面接者が好きな面接官を選んで相談できるという仕組みの中で、選ばれて面接することになったということになると、面接官のモチベーションは全然違う。親身になって話を聞くはず。相談者の話を聞きだすという点では、絶対に従来の面接制度より好結果を生むと考えるのです。
また、人生経験豊富で、ずっと同じ職場に勤務している一般職員は、職場の実情も面接に来る職員のことも、転勤族の幹部よりはるかに情報を持っているから、対応も適切だし、相手も相談しやすいというメリットがある。
本日ここまでです。明日に続きます。
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