ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

速攻対策(その15・・・平行とセミをマークする3番の選手の立ち位置と意識)

2012年04月04日 07時03分43秒 | ブロック

はじめに
それでは、本日から再びブロッカーの立ち位置と意識に関するお話をしていきます。
本日は、速攻を使う相手チームとしては最もスパイクを打たせたいアタッカーである、レフト平行と時間差のレフトセミをマークすることとなる3番(前衛ライト)の選手のブロックについてお話します。

3番(前衛ライトの)のブロッカーの立ち位置と意識
3番のブロッカーは相手チーム青シャツ5番の打つ時間差のセミとオレンジシャツ4番の打つレフト平行のブロックに行きます。

立ち位置ですが、これは基本的に下図のとおり、レフトセミとレフト平行が行われる(スパイクされる)場所の中間付近ということになります。

さらに、次のような調整をすることで、より、効率よくブロックに行くことができます。

トス(速攻)のタイプを見る
相手チームのレフトセミのトスの高さとレフト平行のトスの高さを良く見てほしいのです。その上で次のように考えます。
二つのトスを比べた場合に
同じ高さである場合・・・・レフトセミとレフト平行トスの中間に立つ



平行のほうが高い場合・・・ややレフトセミに近い場所に立つ


レフトセミのほうが高い場合・・・ややレフト平行に近い場所に立つ


わずか一歩くらいのことであり、場合によっては意識だけの時もあるのですが、この立ち位置をしっかり取るというプレーが、3番の選手のブロックの成功率を上げることになるということを覚えておいてほしいと思います。
攻撃側からすれば、右利きの選手にレフトセミとレフト平行を打たせるというのは、結構攻撃力のあるスパイクで攻めるということになります。
クイックよりリスクが少ないですし、ブロックが割れる可能性があり、仮にブロックに付かれたとしても、未完成の場合があり、ブロックミスを誘うことができる場合が少なくないからです。

守備側3番の選手はそういう状況下で、時間差のレフトセミとレフト平行を止めに行こうかというわけですから、一番攻撃力のあるスパイクを阻止するのだという強い自覚を持って勝負しないといけません。
ここが甘いと、守備側としては、相手チームにビシバシとスパイクを決められてしまうということになってしますます。

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