はじめに
ライトオープンのスパイクを練習する時、下図のとおり、45度の角度で助走したらその半分の22.5度くらいの角度で左肩を前に出してジャンプしましょうというお話をしてきました。
しかし、ライトオープンスパイクの最後のジャンプの瞬間、下図のピンクシャツのとおり、助走方向に対して微妙に左肩(左足)を前に出してジャンプするというのが、なかなか難しいという初心者が現れます。
この左肩(左足)を出す角度はトス方向に対して45度の角度で突っ込んで来る助走をしたらその半分の22.5度くらいを目標にするわけです。
誤差の許容範囲はそこから左右22.5度で計45度の範囲となります。
しかし、瞬時に行う動作であり、スピードもありますので、体幹が弱いとか脚力が弱いとかの初心者の場合、このジャンプ時の左肩を出す動作の誤差が大きくなることがあります。
つまり下図の紫ゾーンの範囲を確保できず、黄色ゾーンやオレンジゾーンに肩が入ってしまうようなジャンプになってしまうことがあるのですね。
このような状況でジャンプした時どうなるかは、先日の記事
ゼロから始めるライトオープンスパイク(左肩の入れ具合で変わる打ちごこち)
を見ていただくと分かると思いますが、肩が紫のゾーンに納まらないようなジャンプになると、スパイクがうまく打てません。
そこで、初心者でこの左肩の出し方がうまくいかない人の場合は、この紫ゾーンをもう少し広げる工夫をしてあげるのです。
より鋭角に突っ込んで行く助走
その方法といいますのは、トス方向に対して助走コースをより鋭角に取るというものです。
つまりスパイクの時の最も有効だと言われているトス方向に対して45度の角度に助走方向を採るというのではなく、それよりもう少し鋭角にして30度くらいで走り込ませるのです。
するとどうなるかと言いますと、
ジャンプの瞬間の体の向きは で示したとおりですが、誤差の許容範囲がこれまでの45度から60度に広がりますので、少々不正確に左肩(左足)を出す状況が生じても、先にお話した、ライトスパイクをうまく打つための条件
トスを体の前方向に見ながら近寄って行って捕らえるための助走
スパイクヒットの瞬間体を左に捻りつつスパイクできるというジャンプ
それをしてもなおライトスパイクの場合スパイクのボールがきちっとネットを越えて相手コートに入って行くというスパイクを打つ
という条件はクリアーできるのです。
おわりに
この原理はレフトからのアタックにも応用できます。特にトスを瞬時に見極めてヒットしなければならないようなAクイックやBクイックを打つ場合、20度くらいに走り込ませる方法で初心者であっても指導した初日にクイックが打てるようになります。
スパイクヒットがうまくできないという場合は助走角度と最後の左肩を入れる動作に着目して修正を加えるというのも一方法ですので、是非お試しいただきたいと思います。
本日ここまでです。
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