はじめに
ここまで、ライトオープンスパイクを打つ練習を行う上で大事にしてもらいたいいくつかのポイントを紹介してまいりました。
そのひとつにライト側でネット越しに来るトスを打ち返すダイレクトスパイクの練習をする時、これをクロス方向に打ち返さないようにというのがありました。
上記図のNG方向に打たせないようにしてほしいというものです。
しかし、スパイクの瞬間、体を左に捻りつつスパイクするとスパイクに威力が出ますので、選手は下図の右側の選手のとおり、ピンクシャツの状態でジャンプした後、オレンジシャツのとおり体を捻ってスパイクヒットしてしまい、そのため、スパイクボールがクロス側に飛んでいってしまうという状況になりやすいのです。
そこで考えたのが、このような打ち方をするタイプの選手である場合は、下図のとおり、ジャンプする瞬間に下図のとおり、あらかじめ左肩を出してジャンプし、スパイクヒットの瞬間に体がまっすぐ向くようにしましょうというものです。
このジャンプをするために左足も若干右足より前に出すというわけですが、その度合いはどのくらいかというお話を本日いたしたいと思います。
ジャンプの瞬間に左肩、左足を出す目安
結論を言いますと、体を捻りつつスパイクしたいのであれば、
トスが飛んで行く方向に対する助走角度の半分くらいを目途に左肩を入れるということになります。
下図を見て下さい。
トスや助走、スパイクのコースを上から見下ろした図ですが、
ライトオープンのトスが→のとおり来るわけです。
そこにアタッカーが↑のとおり、45度の角度で走り込みます。
そして走り込んだコースに対してまっすぐの方向にスパイクをしたいわけです。
その場合トスと助走コースの角度45度の半分に当たる22.5度程度左肩を前に出すのです。
このくらいを目途にして左肩を入れて行くと、トスボールが体の前方向から来る状態を確保でき、なおかつ、上半身を左に捻る打ち方をしても、ライトスパイクはきちっと打てるという話になります。
このように説明して練習させると、だいたいの新人選手はうまくボールをヒットするようになっていきます。
しかし、中には
「この程度・・・って、そんなあやふやなコーチでは、ズルズルと基本が崩れてしまうでしょ。22.5度なんて正確な左肩入れなんてできるはずないわけで、最低限どのレベルまでこれがずれても大丈夫なのか・・・仮に50度くらいズレたらどうなるのか、きちっと説明してください。」
と訴える選手が出て来る場合ございます。
そこで、明日は、その限界等についてお話ししてみたいと思います。
本日ここまでです。
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