チーママの庭とウサギたち

チーちゃんのママことチーママです。植物とウサギと戯れ、マイペースでハンドメイドをしています。

お茶会 その2

2007-05-20 22:20:35 | お茶会・席札
ではここで、普通のお客さんからは見えない裏舞台をちょっと

ここは水屋といいます。茶室の台所ですね。
正客・次客・三客までは、表舞台のお手前でお茶を立てたものを出します。
それ以降はこの水屋で人数分立てて、お運びさん達が運び出すのです。
つまり、お茶の大量生産ですね(^^) ウチでは4~6人くらいで立てています。
お運びさんは8人位いたかな? みな、お稽古に通う人たちです。


他に、席札を配って入場者数を管理する人が3人(ウチでは男性が担当します)。
この人たちが「次は23人です」と言って来ると、お菓子係(2人)の人たちや、お茶を立てる人たちが用意を始めます。
水屋は決して広くはありません。狭い中で、いかに効率よく動くか。物の配置と、みなの連係プレーがモノをいいます。

裏からのぞいたお茶席。

お手前がある左端(お半東といわれる、席でお茶を給仕する人のお尻が見えていますね:笑)を、グルリと取り巻いて座っています。一番手前が、席主である義姉。
こうした大規模のお茶会では、席主はお客さんのお相手をすることがほとんどで、自分では立てません。
この席は最終回でしたので、正客次客など言わず大勢さんを入れてしまいましたが、普通は席主の横に正客・次客・三客とえらそうなヒトが並んでいたりして、道具立ての事など話しています(^^;;

席が終わると、どなたでものお道具拝見があります。
通常は作法の中にあるのですが、これを全員がやっていると終わらない。
だから、こういう時はお席が終わってからセーノでやります。

こうして、近くで道具を拝見しに来た方達の質問に答えたりします。
この左側では、床の掛け軸や香合や花を間近で見ている人もいます。

茶道なんて、ちょっと肩が張るとお思いでしょうね(^^)
でも誘われたら、気軽にお出かけください。
どのお席でも、一番目のお客様である正客、二番目の次客、その次の三客以外は、ただのお客様です。
まぁ、不安でしたら4番目以降に座っていれば、見よう見まねで気楽にお菓子とお茶をいただけばよろしい。皆さんお手前を見ているか、正客と席主との話を聞いていて、人の手元なんか見ていませんから。
亡き姑は、通りがかりのまったくお茶を知らない方こそ、楽しんでくださればうれしいと言う人でした。
一度三渓園を観光に来たイギリスの初老のご夫婦が、楽しんでニコニコ帰られたのを、とても喜んでいました。聞けばなにやら、息子さんが日本に仕事でお住まいだとかで、息子さん尋ねがてらの日本観光だとか。日本古来の文化を経験できて、たいそうお喜びでした。品の良いご夫婦だったなぁ。
まぁ、お菓子をいただいてからお茶をいただいて・・・と、しどろもどろに身振り手振りで説明する社中(身内の事)の方が、冷や汗モンでしたっけ。 聞けても、ようしゃべらん(--)


戦い終わって?(笑)
疲れきった帰り道です。でも今回も無事に、好評に終わってよかったね♪



えっ? かーさんは何していたのかって?(^^;;
花以外には芸のないかーさんは、水屋に控えていて、ご挨拶にお見えになる先生方の受付と、席主が来るまで、あるいはお席に入るまでのお相手。
だからお客さんがいない時は、ありがたく、のどかな三渓園の静けさを楽しんでいただけ(笑)

白雲亭のおとなりにある、臨春閣



でも今日は、なんだかちょっとフワンと変だったな。
と言うわけで、帰りはお片づけのお手伝いもせずに、家の下で降ろしてもらいました。
ちょっとだけ、と思ってソファに横になったら、自分でもびっくりするくらい瞬殺でストンと寝てしまって。
本当にヤバイ時は、体が疲れている事に気づかないことがある。
んー、頭と体が離れていると言うか。 
mamekichiセンセにも言われた事だし、ジローさんの助言もあるし、ちょっと生活を見直さなくてはいけないかもしれません。
やる事いっぱい。やる気は十分。
でも体力が気力が見合っていない、って事なのでしょうね。
まだそんな年じゃないハズなのに、何がストレッサーになっているのかなぁ???

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お茶会 その1

2007-05-20 21:25:50 | お茶会・席札
さて今日は三渓園でのお茶会当日です。

実は、朝からやっちゃいました(^^;;
お約束は「7時半にマンションの下に行くから、降りていてね」
で携帯でたたき起こされ「今どこ?」
ぎゃーーーー!! 今夢の中でした(TT)
「先行ってて。後から行くから」

お茶会で寝坊したのは、初めてです。
ああ、ママちんが出なくて良かった・・・
あいにく休みが取れなかったので、今回ママちんは不参加。
参加するなら、着物を着付けて、髪もアップにしなくてはいけないところ。
かーさんはただの裏方お手伝いなので、洋服でOK。
急いでしたくして、電車でGO! 最寄駅「根岸」からはタクシーです。

いつもは道具運びもあるので、そそくさと歩く園内を、今日はちょっと回りを眺めながら(^^;;
天気は風もなく暑くも寒くもなくさわやかで、散策にはこの上ない日和です。

大池の向こうにカキツバタ(黄色いアヤメ)が咲いています。
和舟が昔の時を偲ばせます。


池端の道にある小さな橋(ほんの数歩)に来たら、コイたちが
「なんか くれるの?」 と、人待ち顔(^^;; ゴメンネ、何にも持っていないのよ。


大池の道反対側にあるハス池は、時期になると早朝開園しての鑑蓮会が開かれます。


その隣の睡蓮池。


いつもならもっと早い時間に通るので、スイレンも寝ぼけまなこの半開きなのですが、さすがに9時も過ぎて陽が十分当たっているので、みんな元気にニコニコ顔です(^^)


おやおや。誰かが大池に向かってカメラを構えています。
何を撮っているのかと思ったら・・・・・・(^^)

水中に何か丸い木枠か何かあるようです。
その縁に、みんなズラッと並んで甲羅干し。
亀の丸紋みたいですね♪


さて、お茶席のご紹介。
三渓園の内苑にある白雲亭の一間です。
廊下に次に入る人たちが、座っているのが見えるでしょうか?
その向こうの障子の中が、今回のお席。


本日の床です。


今日の花は「シロバナエンレイソウ・ショウマ・イセナデシコ・ヤマアジサイ」です。


これがお手前(お茶を入れる)の仕立て

お茶を飲んでも、たしなまないかーさんには、道具立ての説明は出来ません(^^;;


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出来た!!

2007-05-19 01:27:34 | お茶会・席札
席札が出来上がりました♪

席札とは、お茶席に入るための整理券です。
通常は木札などを使い、次の入場予定者に配っておき、席に入るときに回収して使いまわします。
ですが姑の時から、ウチでは記念にお持ち帰りしていただきます。
またあれこれ趣向を凝らすことで、入り待ちの間に、少しでも話の種にでもしていただければ。
と言うわけです(^^)
今回のお部屋は23人位入れるので1席24枚、12席分用意しました。


また色分けして配ることで、所用で席を立っても、次の席の方か、その次なのか分かるようにしてあります。

今までは、秋なら稲穂をつけたり、七夕なら笹の葉の押し葉をあしらったり、紙を古代紙にしたり(印刷してある文面は古事記でした)、絵柄が鳥獣戯画だったり広重の東海道五十三次だったりと、色々興味を引くものを工夫してきました。
去年は、ウサギと亀のお話の絵柄と筆がきでした。お隣さん同士で札をそろえて、お話が続くかな?っていう趣向です。

今回は、今までブログで使ってきた花の写真で、ちょっと手抜き(^^;;

でも蓮の花とハンゲショウと野アザミ、マムシグサをのぞいて、我が家の花たちです。
洋花もありますが、ま いいでしょう。 
何の花か分かるかな?
我が家の花たちの中では、睡蓮やクレマチスの「満州黄」、今年手に入れた紫のシランに、もちろん「黄桜」。 モジズリやスミレたち、ミカンやレモンの花、なんて言うのがお勧めなんですけど。
ミントの花なども、あまり見かけませんでしょ?

背表のツタの判が気に入っています(^^;;


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お茶会

2006-04-16 23:59:56 | お茶会・席札
多くのお弟子さん達(お社中と言います)と裏方さん達とで行われた席持ち。
お客様は楽しんでくれたでしょうか。

場所は三渓園の月華殿。
三渓園でも上のほうの建物での席持ちです。
ここからの月見はさぞや趣がありそうな。
お部屋の外のぐるりに欄干があって、そこからの眺めはとてもすがすがしい。

小高くなった場所からの眺めは、暖かければお昼寝でもしたいくらい気持ちが良い。
木々の新芽も黄緑の中に猩猩楓の赤から、椎のモスグリーンもあって、私が一番好きな時期です。
手すりの透かしも風情がありますよね。
すぐそばには小さい滝があって、水の音も涼やか。

控えの間の床の間の壁絵です。
んーーー見覚えあるけど 何だったかしら???

一日終わって「どうもありがとうm(_ _)m」の水屋(楽屋裏:ここで正客・次客以外の方のお茶を立てて運びます)


途中の水辺にはミツガシワの花が咲いていました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

席札

2006-04-16 23:24:54 | お茶会・席札
今日は三渓園でのお茶会です。
いつもならうちの子たちのステージママと言うところなのですが、おにーちゃんはチビさんで忙しいし、ママちんはお仕事。
まぁ今回は、裏にご挨拶に見える方々の接待の猫の手ならぬ蚤の手に位にはなってね、ってところです。

あ、席札ですね。
一回のお席(一席といいます)に入れる人数は大体決まっていて、1回ごとの整理券代わりになるのが席札。今回は最大一席30人。
普通席札は使いまわしで、終わると回収してまた使います。

その昔、先代であるおばーちゃんが何処かのお席に入ったところ、楊枝で作ったお人形さんの入った小さな袋が席札代わりになっていて、それぞれお持ち帰りだったのです。
その趣向がいたくお気に召したおばーちゃん。
「何か出来ない?」と言う話になって、以来うちでは「席札は記念にお持ち下さい」と言うことに。
もう何回作ったでしょうか。
お茶席の趣向やその時期に合わせて、何かしら待合の間の話の種にでもなればとあつらえます。
1回目は確か秋の頃で、稲穂を入れたんじゃなかったかしら?
7月の七夕の時は、お部屋と入り口の廊下に七夕飾りをしつらえて、席札には鳥獣戯画に笹の葉の押し花入れて、等々。

実は一度だけ、今までの余りがかなりあったのでそれを使ったところ、ある方が「あら、前のと同じなのね。私今までのこうして取ってあるのよ」って見せてくださったとか(^^;;
奇特な方もいたもんです。
お一人でも楽しんで下さっているなら・・・

今回は私の大好きな「お福さん」を拝借。桜の花びらを散らしました。
他に大根を切っていたり、福袋を眺めていたりと5種類です。






もうひとつは「ウサギとカメ」
これ本来は一枚の千代紙に、ウサギとカメのお話がずーっと書かれているんです。
それを小分けして作りました。
待合で前後ろの人の席札をつなげると・・・(^^)
お話のどの部分がお手元にいったのでしょうね♪




背になる千代紙は桜尽くしで5種類。
お福さんとウサカメは交互に配られているはず。
一席30枚で9席分、270枚作りました。
正直今回はお宮参りだなんだで、ちょっと手抜きしちゃいました(^^;;

お天気はイマイチだったけれど、午前中の雨のせいで、新緑がひときわ輝いていましたよ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする