夢から慈しみの世界へ

神と自然と人間の共生
神一元・善一元・光明一元の生活
人間の生命の実相は『仏』であり、『如来』であり『神の子』である

森の花は最も麗しく匂い、月光は一段と清く湖底に澄みとおる。 喜びと悲しみは自然を最も美しく照らし出す光である・・・ソロ―

2017年12月26日 20時54分21秒 | 自然の育み・環境
薄暗い夕暮れに鴨の群れが頭上を飛び去る。

あーそうだ11月からは狩猟解禁だ!

20代に父と一緒に英国ポインター犬を引き連れ、

上下の二連銃をもって狩猟に行っていた頃を思い出しました。

父が山に狩猟に行くための車の運転手でした。

行ったことない山道を走り周りました。

私が撃つ弾は不思議なことに至近距離でも殆ど当たりませんでした。

父から笑われていました。

しかし暗い夜明け前の朝早くから、山に入りますと白々とした山陰から朝陽が昇りはじめ、

山々にケーンケーンと雉の鳴き声が響き渡ります。

足元はまだ夜露で濡れ、猟銃を抱えた手は凍えその中をスマートな英国ポインターが

鼻をクンクンしながら藪の中を歩き周ります。

朝陽のあたる山肌の空間に鳥が土浴びした跡があり、また優雅な長い尾をたなびかせ、

深山の谷間を舞い下る山鳥、チョトコイ、チョトコイと鳴き、藪のなかで仲良く集団で暮らす可愛いコジュウケイ、

山々にヒッソリ咲いている小さな可憐な花々。

獣道をかき分け、谷間の岩山を歩き、流れるせせらぎで靴を洗い、

その透きとおる小さな水溜りで沢蟹が急いで身を隠す。

このような経験で山々の美しい清々しさを知り、鳥、動物たちの生き生きとした生態を知り、

大自然を身近に知る機縁を父から教わりました。



自然のいいあらわしがたい無邪気な恩恵、―太陽、風、雨、夏、冬のそれ、。

かれらはあのような健康、あのようなよろこびを永遠にあたえてくれる!

そしてかれらはわれわれ人類に対して限りない同情をつねに寄せていて、

だれか一人がもっともな理由のために愁えるならば、すべての自然はそれに感動して、

太陽のかがやきは消え、風は同情の溜息をし、雲は涙を雨ふらせ、森は真夏にも葉を落として喪服をつけるであろう。

わたしは大地と交通しないでいられようか?

そしてわたし自身もある程度まで木の葉であり腐蝕土ではなかろうか?


           Wslden, or Life in the Woods(ウォ―ルデン森の生活)
                           Henry David Thoreau(ソロ―)


朝の清涼な心をコヒーや茶で不純にせず、飲酒喫煙せず、肉食をさけて米や粗末なパンや木の実を好んで食べ、

恋愛もせず、家庭ももたず清純な感覚をもって自然と人生の真趣を味わい暮らしたソロ―。

エマソンとともにコンコードの哲人とよばれ、またインドのガンジーにも多大な影響を与えたソロー。